東京アカデミー秋田校
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こんにちは、東京アカデミー東北地区を担当している伊藤憲司です。
秋田大学の教採ガイダンスや秋田県立大学の公務員ガイダンスなどを担当しています。
私は、小学校高学年あたりから「将来は小学校の先生」になろうと思っていました。その通り、地元の教育大学へ進学し、教員採用試験の勉強も一通りがんばりました。教職教養、特に法規と教育学者の暗記に苦労しましたね。
きっかけは、大好きだった母方の祖父が「教員であった」ことです。いつも穏やかで優しく、何を聞いても答えてくれる百科事典のような祖父が大好きでした。
勉強だけでなく、川魚の釣り方、林業の杉の手入れの仕方、筍の掘り方、フキノトウや山菜の採り方・・・たくさん教えてくれて・・・
「祖父のようになりたい」・・・もしかしたら、教員になって「祖父を喜ばせたい」という気持ちだったかもしれません。
将来の職業は「先生になりたい」。ぼんやりとでもそう考えておられる皆さん。教員をめざす方に向けた冊子があるのをご存じですか。
文部科学省が発行しているパンフレット。
その名も「教員をめざそう!」冊子です。こちらのサイトに掲載されています「こちらをクリックして文部科学省該当ページへ」
これから教員採用試験の勉強をするに当たって、まずは、この「教員をめざそう!」を読んでみてはどうでしょうか。
全24ページの読みやすい分量の中に
大項目として「教員の魅力」「教員のライフコース」「教員になるためには」「教員についてのQ&A」の4部構成があります。
特に「教員の魅力」の中には、現職の教員の方が7名、ご自身の経験やお考えを、これから教員を目指す方のために、簡潔にまとめておられます。
どの内容も「先生って、いいな」「先生って、やりがいがあるな」と思えるものばかりです。やる気が出ます。なりたいと思えます。
予断ですが、私の教員の志望きっかけであった、祖父の存在ですが、教育大の2年生のときに、大好きだった祖父は亡くなりました。
入院、治療している期間、志願して輸血をしたりしましたが、いよいよ危ないとの連絡を受けて、夜中、姉と二人で無言で高速道路を走らせました。
夢中でアクセルを踏み続けましたが、駆け付けたときには亡くなっていました。
でも、生前と変わらぬ優しく穏やかな、大好きだったままの寝顔であったことを今でも覚えています。
葬儀の前、棺の前で、ろうそくの火を消さないように、いとこと二人で泣きながら寝ずの番をし、葬儀中も涙は一度も止まりませんでした。
それから20年以上が立って、教採受験生を支援する東京アカデミーの仕事で、地元の教職員組合での説明会を担当した際、ご担当の教員の方が、偶然にも祖父の教え子の方と分かりました。地元の県には幼稚園から高等学校まで5万人以上の教員がおられる中で、この出会いは驚きです。
「〇〇先生のお孫さんでしたか、〇〇先生にはいろいろなことを教えてもらいました。今も心に強く残っています。」と言われたことは嬉しかったです。
説明会終了後、わざわざ遠回りして駅まで送ってくださいましたが、道中、祖父の話を目に涙を浮かべながら語ってくださいました。
教育は、こうやって多くの人が繋がり、影響し合う、素晴らしいものだと実感しました。
子どもにとって、素敵な先生との出会いが、その後何十年にもわたって、人生の教訓や教えとなって繋がるのですね。
秋田県の教員志望の皆さん
ご紹介した「教員をめざそう!」を読んでみてください。そして、素敵な先生になって、たくさんの子どもたちの将来を照らしていきましょう。
教員採用試験は簡単ではなく、その勉強は人の何倍もしないといけません。強い意志のある人だけが教員になれます。
東京アカデミーの社員や講師には、元校長先生、元教頭先生、元教員、元教員志望者など、たくさんの「教員志望者を後押ししたい」という人材が揃っています。
勉強に行き詰まったり、助けが必要な際は、ぜひご利用ください。
追伸:教員採用試験の最終合格は「人物試験」にかかっています。そして、その人物試験は、ノリや雰囲気ではなく、確かな知識と準備で決まります。