東京アカデミー大阪校
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みなさん,こんにちは。公務員試験の予備校,東京アカデミーです。
今回のブログでは、『集団討論』の対策についてです。
実施形式や特徴から、予想出題例を基にした対策方法まで、しっかりと確認しておきましょう。
数人の受験者が一つのグループになり、与えられたテーマについて討論や資料作成などを行い、試験官がその様子を見ながら評価します。討論及びグループワークの時間は大抵の試験で20~60分になっています。また試験官は 3人程度で、原則として討論及びグループワークには加わらず、個々の受験者を知るための質問はしてきません。
試験官からテーマが提示された後、10分程度で自分の考えをまとめたり、自己PRやテーマに対する自分の意見や考えをそれぞれ1分程度で発表したりすることもあり、その後グループでの討論又は作業に入ります。
提示されたテーマに沿った結論のまとめや資料作成ができたかどうかで、グループ全体が評価されます。その上で、各受験者が集団の中でどのような役割を果たしたかが評価されることになります。
具体的には、
・与えられたテーマの解決に向けてどの程度貢献できたか(貢献度)
・テーマの解決に必要な自分の意見を他のグループメンバーに対しわかりやすく説明しているか(コミュニケーション力)
・他のグループメンバーと協調しながら討論に参加しているか(協調性)
・大局的な判断に基づき対立する意見を調整し、一定の時間でグループ内の意見をまとめ上げることができたか(指導性)
などといった側面から評価されます。したがって、受験者の姿勢としては、積極的に発言して自分を必要以上にアピールするよりも、他のグループメンバーの意見を尊重しつつ、協調性を発揮しながらグループ内で円滑な議論となるように参加することが望まれます。
①公務員としての姿勢、一般教養
・市役所職員としての「人間力」について議論しなさい。
・災害時に市の職員が果たすべき役割について討論しなさい。
②自治体の現状、政策を基にした内容
・○○市の人口減少を食い止めるための施策として、どのようなものが考えられるか。
・○○市の発展について、強みと弱みを踏まえて議論しなさい。
③社会問題、社会時事から
・○○県内での特殊詐欺を防ぐ取り組みについて討論しなさい。
・マイナンバーカードの普及を進めていくには、どのような取り組みをしていく必要があるか。
集団討論の題材や実施形式は、自治体や職種によって異なっています。そのため、自分自身が受験する自治体の過去の出題内容は、できる限り把握しておきましょう!
また集団討論は面接と違い、流れを事前に予想することが難しいです。
集団の1人が長々と話している…。討論の途中で意見が出なくなった…。討論のテーマから逸脱して話が進んでいる…。などなど不測の事態が起こり得ます。
そのような状況に慣れておくためにも、集団討論が課せられる場合には、“練習”できる場を探して、“練習”を積み重ね、経験値を増やし、討論がどのように進んでも対応できるようにしておくことが大切です。
次回は7/23(土)更新です。お楽しみに!