東京アカデミー池袋校
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こんにちは。国家試験対策講座担当の矢代です♪
毎週土曜日は、池袋校の週2日コースを担当している高津加 久美(たかつかくみ)先生が池袋校のBLOGに登場します♪
高津加です☺
今回は「人体の構造と機能」についてです。
30年前この科目は「解剖学」「生理学」と呼ばれていました。
私は学生時代、丸暗記ばかりで大変ではありましたが、決して嫌いな科目ではなかったのを覚えています。
当時、解剖学の医師が出すテストは、白紙を1枚配り「腎臓を描き、説明を記述せよ」という変わったテストを行うことで有名でした。
もちろん腎臓は「丸を2つ描いておしまい」なんていうのはダメで、教科書に掲載されている絵を暗記して模写せよというものです。
全体像、断面、関連する血管等細部が描けなければ採点されません。
そして講義で先生が言った内容を用紙に書き込むと加点されていく方法でした。
1枚の白紙がみるみる絵や文字で埋まっていくという、今思えばなかなか画期的なテストでした。
もう解剖学というより、もはや美術に近いような。何なら腎臓に陰影をつけて立体的にみせようか・・・とか思ったりして。
でもそんな変わったテストのおかげで、私の同期は皆、学生なのにリアルな臓器の絵をスラスラとフリーハンドで描けていました。
当時はパソコンもない時代で、臓器の絵を見るのは教科書くらいです。
解剖学の勉強はひたすら臓器の絵を真似て描きまくり、文字を書きまくり、何回も繰り返していくうちに自然に覚えた感じがします。
では、今の時代はどうでしょうか?
分かりやすく見やすい書籍の数々、動画による学習、チャットでの質問等、
デバイスさえあればどこでも学習可能な環境が整えられています。
それなのに、なぜ相変わらず「解剖学」は苦手とされるのか。
私は「受動性」と「能動性」ではないかと思います。
こんなに便利な時代になっても、どんなに分かりやすい教材があったとしても「やらされている感」がある以上は、いつまでも苦手科目になるのでは……と。
私は、この科目を担当する際は、短時間でいかに理解してもらえるかを意識しながら行っています。
過去問は書籍やネットで見ることはできても、この知識がいずれ成人看護学のどこにつながるのかということまでは解説には書かれていません。
また、堅苦しい表現の文章を黙読するより、口頭で説明を受けた方がすんなり理解できることもあります。
苦手科目の代表みたいな科目なので、すぐに好きになれとは言いませんが、嫌いにならない程度のきっかけづくりは必要ではないかと思っています。
「文章を読むのが苦手」「読んでも内容が頭に入ってこない」という人は、ちょっと予備校をのぞいてみてください。
「あれ?ちょっと分かってきたぞ」と思ったら、しめたものです。
「短時間で効率良く」が予備校の得意分野なので、上手に活用して苦手科目を一つでも二つでも減らしていくことが、国試対策としても重要なのだと思います。
私たちも受験生の苦手意識がなくなるよう、お手伝いしていきたいと思っています。
池袋校の夏期集中講座は8月7日(日)からの開講です。
お会いしたら、質問もドシドシ受け付けたいと思います!
夏期講習は対面式とオンラインの2種類があります。
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