東京アカデミー大宮校
ブログ
こんにちは。公務員試験対策予備校、東京アカデミーの福田です。
本日は教養試験(基礎能力試験)における「自然科学」の「生物」の傾向と対策です。
国家一般職:1問
地方初級(9月第3週日曜):2問
地方初級(9月第4週日曜):2問
裁判所職員一般職:1問
海上保安学校学生:1問
警視庁警察官:1問
東京消防庁消防官:2問
出題数だけ見ると、非常に少ないので「捨てよかな…」と思いたくなる方もいらっしゃるでしょう。
でも、ちょっと待ってください!!
確かに、出題数が少ないだけに、社会科学や人文科学に比べると、出題分野の偏りもそれほどではなく、ヤマを張りにくいのですが、基本的に理解と暗記がモノをいう科目ですので、文系の方でも学習しやいすい科目なんです!
ヤマが張りにくいとはいえ、「個体(人体)の恒常性と調節」の出題頻度が最も高く、その中でも「体液」「ホルモン」は特に頻出です。
次に頻出と言えるのは、
「細胞」(ただし、国家一般職と地方初級第3週では、ほとんど出題されない)
「生物の集団」(ただし、裁判所と警視庁では、ほとんど出題されない)
でしょう。
頻出分野だけも学習しておいて、そこが出たら1点儲けもの!ぐらいには準備しておきましょう!
ということで、たった1問ですが、予想問題です。
1 ホルモンの主成分はタンパク質であり、約60℃の温度で分解され、そのはたらきを失う。
2 ホルモンは身体の特定の部分でつくられ、血管中へ分泌される。
3 甲状腺から分泌されるチロキシンは血液中のCa2+濃度を調節している。
4 副腎髄質からアドレナリンが分泌されると、グルコースからグリコーゲンの合成が促進される。
5 血糖量が増加すると、すい臓のランゲルハンス島からグルカゴンが分泌される。
↓ 正答は・・・
↓
↓
↓
↓
正答 2
【ミニ解説】
1 ホルモンの種類にはタンパク質系統とステロイド系統があり、熱によって分解されにくい。
2 ホルモンは特定の器官(内分泌腺)でつくられ、直接血液中に分泌されて全身に運ばれ、特定の部位で生理的調節作用を行う。
3 甲状腺から分泌されるチロキシンは、代謝(異化)を促進する。
4 副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、肝臓に貯えられているグリコーゲンをグルコースに分解して血糖量を増加させる。
5 血糖量が正常値より高くなると、すい臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌され、血糖量を減少させる。