東京アカデミー大阪校
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【公務員試験】試験にでるか問：日本の世界遺産と「世界の記憶」改革
東京アカデミー大阪校の公務員担当です。みなさんは日本にある世界遺産と聞くとどこを思い浮かべるでしょうか？
原爆ドーム(広島県)や京都の寺社仏閣、屋久島(鹿児島県)などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。日本の世界遺産登録数は、ここ5年だけでも5件増えており、私たちの身近な大阪でも新たに登録されています！
直近に登録されたものは特に出題頻度が高いので、ここ5年に登録されたものを確認しましょう！
・2017年 「神宿る島」宗像・沖ノ鳥と関連遺産群（福岡県）
・2018年 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産（長崎県）
・2019年 百舌鳥・古市古墳群（大阪府堺市）
・2021年 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島（沖縄県）※自然遺産
・2021年 北海道・北東北の縄文遺跡群
注意が必要なのは、世界遺産には文化遺産と自然遺産、またその両方を兼ねそろえた複合遺産があることです。日本の世界遺産は、2022年7月現在25件であり、そのうち5件が自然遺産です。
- 「世界の記憶」に新制度導入
歴史的な資料を後世に引き継ぐことを目指す「世界の記憶」制度があります。しかし、個人やNGO(非政府組織)も申請が可能であったため、歴史的背景などに関連する国家間の問題が発生しました。そのため異議申し立て制度を新設し、当事国間で合意しない限り、登録されない仕組みとなりました。
予想問題にチャレンジ！
次の記述のうち、正しいものを選びなさい。
1 世界遺産は、世界観光機関（UNWTO）で採択された条約に基づいて登録される遺産である。
2 世界遺産の登録件数は100件程度であるため、日本国内の登録件数が全世界の4分の1程度を占める。
3 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島（沖縄県）」が昨年新たに世界文化遺産に登録された。
4 広島県には、原爆ドームと厳島神社あわせて2件の世界遺産が所在する。
5 日本の世界遺産は25件あり、そのすべてが世界文化遺産である。
答え④
1 誤り。UNWTO(世界観光機関）ではなく、UNESCO(国連教育科学文化機関)が正しい。
2 誤り。世界遺産の登録件数は、2021年現在1千件を超えている。また、近年は登録を抑制する傾向にある。
3 誤り。世界文化遺産ではなく、世界自然遺産が正しい。
4 正しい
5 誤り。登録内訳は、世界文化遺産20件と世界自然遺産5件である。