東京アカデミー鹿児島校
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みなさん、こんにちは。東京アカデミー鹿児島校です☺
5月12日のブログでも少し触れましたが、看護師国家試験における正答率と合格基準点の関係性についてご紹介いたします。
第111回 | 第110回 | 第109回 | 第108回 | 第107回 | |
正答率70%以上の問題の合計点数 | 182点 | 160点 | 157点 | 159点 | 162点 |
一般問題+状況設定問題の合格基準点 | 167点 | 159点 | 155点 | 155点 | 154点 |
正答率70%以上の問題を全て正答した 場合、合格基準点を何点上回るか |
15点 | 1点 | 2点 | 4点 | 8点 |
過去5年分の国家試験において、正答率70%以上の問題を全問正解した場合、一般問題+状況設定問題の合格基準点を超えていることがわかります。
つまり、看護師国家試験では正答率70%以上の問題=受験生の多くが正解できている問題を確実に得点できれば、合格基準点に達するということが言えるのです💡
また正答率70 %のラインとは、「非常に簡単な問題から少し勉強をしたら分かる程度の問題」です。
少し頑張れば解けるところから始められる問題ばかりなので、基礎知識を身につけるのにぴったりです✨
この高正答率問題に的を絞り、効率良く学習を進めていきましょう!
では、正答率70%以上の問題とはどんな問題でしょうか?
いくつかご紹介しますので、ぜひ解いてみてください(*^^*)
問1 健常な成人で心臓壁が最も厚いのはどれか。【第110回 午後11問 正答率95.0%】
1 .右心室
2 .右心房
3 .左心室
4 .左心房
問2 胆汁の作用はどれか。【第108回 午前12問 正答率88.9%】
1 .殺菌
2 .脂肪の乳化
3 .蛋白質の分解
4 .炭水化物の分解
問3 黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。【第111回 午前13問 正答率95.2%】
1 .動悸
2 .難聴
3 .関節痛
4 .搔痒感
問4 左前胸部から頸部や左上肢への放散痛が生じる疾患はどれか。【第111回 午前14問 正答率94.3%】
1 .胃潰瘍
2 .狭心症
3 .胆石症
4 .尿管結石症
問1 正答:3
心室は心房よりも心臓壁が厚い。
また左心室は酸素を多く含んだ動脈血を全身に送り出す役割を担っているため、右心室に比べて約3 倍心臓壁が厚い。
問2 正答:2
胆汁には消化酵素は含まれないが、脂肪を乳化して、膵リパーゼ(脂肪の消化酵素)が働きやすくする作用をもつ。
胆汁は肝臓で生成され、胆囊で濃縮される。
問3 正答:4
総ビリルビンが2 mg/dL を超えると、眼球結膜や皮膚に黄染がみられる。
また、全身の倦怠感や皮膚の搔痒感、感冒様症状、発熱、尿の色が濃くなるなどの随伴症状がみられる。
問4 正答:2
放散痛とは、局所から末梢神経に沿って刺激が広がるために、放散するように痛みを感じることをいう。
狭心症は、痛みの範囲が胸部全体のこともあれば、頸部や左上肢に放散痛がみられることもある。
いかがでしたでしょうか?
その他の高正答率過去問題は、東京アカデミーの問題集「でた問70%」にてご確認いただけます✨