東京アカデミー京都校
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皆さん、こんにちは。
東京アカデミーの多田です。
もうすぐ夏期休暇ですね。前期の看護実習も先がみえてきました。あと少し、頑張っていきましょう。
さて、本日は第111回看護師国家試験問題より、「成人看護学」の振り返りです。
過去問題が多く用いられていた一般問題では、事例からアセスメントする問題が少なく、状況設定問題においても、
頻出過去問題をベースに現在の知見を取り入れた内容へと変化した問題となっていました。
しかし、全体的に病態生理、検査・処置についての設問は点数が低くなる傾向にあります。
◆第111回 午後問題№45◆
高尿酸血症(hyperuricemia)で正しいのはどれか。
1 .痛風結節は疼痛を伴う。
2 .痛風発作は飲酒で誘発される。
3 .痛風(gout)による関節炎の急性期に尿酸降下薬を投与する。
4 .血清尿酸値9 . 0 mg/dL 以下を目標にコントロールする。
回答率は以下の通りです👇
選択肢1(38.8%)
選択肢2(56.5%)
選択肢3( 3.4%)
選択肢4( 1.1%)
「高尿酸血症」とは、プリン体の代謝異常疾患であり、血清尿酸値が7 . 0 mg/dL 以上となった状態です。
「痛風」は、高尿酸血症が持続した結果として、関節内に析出した尿酸塩が起こす結晶誘発性関節炎を主症状とします。
選択肢には、「痛風」に関わる症状や原因などが含まれています。
1 .× 痛風結節とは、尿酸が過剰産生され、関節に尿酸結晶が沈着・蓄積した状態をいう。
耳介や四肢の関節に好発するが、多くは無症状である。
2 .○ アルコール飲料は、アルコールの代謝により血清尿酸値を上昇させる。
3 .× 痛風による関節炎が生じている場合、前兆期にはコルヒチン、極期には非ステロイ
ド性抗炎症薬〈NSAIDs 〉を投与する。痛風発作が治まってから、尿酸降下薬(尿酸排泄促進薬、尿酸生成抑制薬)を投与する。
4 .× 血清尿酸値6 . 0 mg/dL 以下を目標とする。
この問題の正答率の低さは、病態生理について曖昧なまま、本試験を迎える受験生も多いのでは!?
「成人看護学」は、国家試験での出題数が多い科目です。
一般問題では130問中21問、状況設定問題では、60問中12問と断トツ1位の出題数の多さです。
ここで手を抜くことは、大変キケンです。
東京アカデミーでは、夏期集中講座で「科目別対策 成人スペシャル」もご用意しています。
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国家試験対策としてはもちろん、秋からの看護実習にも活かせます!
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