東京アカデミー京都校
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皆さんこんにちは。公務員試験の予備校、東京アカデミー京都校の柳原です。
今回は災害対策をテーマに今後の出題予想についてご紹介します。
災害としては、地震、津波、台風などの自然災害や有害物質の流出などの人的災害があります。現在も台風5号が九州付近に接近しており、雨・風による災害に注意が必要な状況です。
公務員試験では集団討論や論文にて災害に関する問題が出題されてきました。事前準備、インフラ整備、高齢者・障害者への対応、地域コミュニティの強化の問題が傾向として出題されています。
・災害に備え、事前に準備すること。
・防災・減災に資するインフラ整備について。
・高齢者や障害者を災害から救うためにどのような取り組みが必要か。
・災害時に外国人に対して円滑な支援を行うために、どのような取組みが効果的か。
・自然災害に対して、住民や企業、学校などでの日頃の訓練といったソフト対策の重要性が指摘されている。地震対策について、どのような取組を行っていくべきか。
令和4年度防災白書では冒頭に“特集”として「大規模災害から命を守るために」として、今後のさらなる災害対策の拡充に向けた3点の検討事項がまとめられています。
❶ デジタル・防災技術 ❷ 事前防災・複合災害 ❸ 防災教育・周知啓発
公務員試験への出題が予想されるものとしては、特に「❸ 防災教育・周知啓発」が重要になってきます。
「防災教育」では、今後実現を目指すべき防災教育として、以下の点をあげています。
・全ての小・中学校における地域の災害リスクや正常性バイアス等の必要な知識を教える実践的な防災教育や避難訓練の実施
・命を守ることを最重視した、想定外に対応できるようにする避難訓練
・災害を自分事として捉えるようにする防災教育
・主体的、内発的に避難する態度の育成や、防災教育を通した人への思いやりの心の育成
また、「周知啓発」では、災害ボランティアについて、以下の点をあげています。
災害後の避難生活支援を充実させ、避難生活環境を向上させていくには、市町村が避難者(住民)自身の主体的な避難所運営を促しつつ、避難生活を適切に支援できる有能な災害ボランティア・NPO等と連携・協働する体制を確立していくことが重要である。そしてそのためには、避難生活支援スキルの高い災害ボランティア人材を各地で増やしていく必要がある。
・地域の災害ボランティア人材の発掘と、災害ボランティアの信頼と認知度を高める体系的なスキルアップ研修の仕組みを導入すること
・一定のスキルを持った災害ボランティア人材について、どの地域にどのような方がいるのかを把握して市町村・地域とマッチングし、活動の場を具体化すること
・スキルを持った地域の災害ボランティア人材と市町村・地域住民の連携・協働による地域防災力の向上を図ること
論文の添削や集団討論の練習で、よく“防災教育を充実させる”“地域住民との連携”といった意見が出てきますが、どのように行うのか、どのように充実させるのか、具体性に乏しい意見が散見されます。上記の内容を盛り込み自分なりの意見とできるよう準備しましょう!
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