東京アカデミー熊本校
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こんにちは、東京アカデミー熊本校です。
9月に実施される市町村採用試験では、論作文試験を課す自治体も多くあります。
今回はその中でも、近年実施するところが増えている、ケーススタディ試験をご紹介します!
架空の職場や学校の一シーンで発生した課題やトラブルといったケース(事例)が設定され、それを題材にして設題が課されて解答するというものです。
なぜそのような状況になったのか、あなたがその立場だったらどうするか、ということがよく問われます。
答えがひとつにならないものなので、対策も難しいですね。
ケーススタディは、設問の中から原因を見つけ、それをどう解決に持っていくかを明らかにする必要があります。
実際に書いてケーススタディ試験の形式に慣れることが大事です!
■糸島市・一般事務 2017年度
営業部の若手社員が先輩社員からある程度業務内容を教育され、独り立ちした。しかし、いざ一人で業務を行うと難しく、かといってだれにも相談せずに無理をした結果、精神を病んでしまった。そこで、彼は電話で先輩に「しばらく休みたい」と連絡をしたが、「電話一本でいきなり休みなどとれるか!お前はもう一人前なんだからしっかりしろ!」と怒られてしまった。
1. こうなってしまった原因を300字程度で述べよ。
2. この状況からの改善策を、彼の立場に立って考えを400字程度で述べよ。
■佐賀市・一般事務 2019年度
とある電器メーカーに技術職として採用された新人(田中君)についての説明を読み、設問に答える。
【田中君の情報】
・内気だが根は真面目な好青年。
・人見知りで人と接するのが不得手。
・昔から年の離れた優秀な兄と比べられてきたため、引っ込み思案で自分に自信がない。
・今回行われた3か月の新人研修(店舗での接客・コールセンターでの対応)の中での出来事。
・お客様は相手が新人かどうか関係なく接してくるため、うまく対応できずに叱られる日々。
・事前のシミュレーションで万全だという自負があっただけに、自信を無くしてしまい、現場スタッフの励ましも耳に届かないため、改善せず悶々とする。
・久しぶりに会った兄の励ましも、自分のことがわかるはずないと決めつけて、素直に受け入れられない。
・その後も研修に励むが、同じようなことで叱られ続け、自分の性格が災いしていることを自覚しながらも、どうすればよいか分からずに悶々とする日々を送っている。
(1) 田中君が、このような状況に陥った原因は何だと考えるか。300字程度で書け。
(2) あなたが田中君の立場ならば、この状況を対処するのに大切なことは何だと考えるか。400字程度で書け。
■大分市・全区分 2019年度
大学生のAさんは今後就職活動が忙しくなるため、シフトに入る日数を減らしてほしいと店長に伝えたが人手が足りているため辞めてもらってかまわないと言われてしまう。Aさんとしては4年間今のアルバイト先で勤め上げたいという思いや、就職活動後も学生生活で必要なお金や卒業旅行費を稼ぎたいという思いはあるため、アルバイトを辞めたくはないが、そのことを店長に上手く伝えることができなかった。
このアルバイト先には少し問題があり、人手が足りているとはいうものの、希望していないところにシフトを入れられ、休むことができないというような店長のシフトの組み方により、従業員たちには不満が募り、新しい人が次々と入ってくるが続かないという現状である。
Aさんはもう一度店長に話をしてみようと思っているが、うまく伝えることができるのか、伝えられなかった場合、次のアルバイトをどうするかといった不安がある。
問1. Aさんは店長にどのように伝えればよかったか。
問2. 今後Aさんはどのように行動すべきか。
■日置市・一般事務 2019年度
A君は大学で演劇部に所属しており、入部当初から裏方希望でずっと裏方の仕事をしてきた。
4年生が引退し、代が替わった年の学園祭の演劇で、A君は主役に抜擢された。A君は裏方の仕事がしたくて入部しており、演技は得意でなかったため部長に相談するが「うちはもともと裏方と演者が分かれていない」と突き返されてしまった。
仕方なく演技の練習をするA君だが、うまくできず、さらに気を落としてしまった。始めは根気強く練習していたが、なかなか上達せず、本番まで1か月になる頃、ついにA君は無断で練習を休むようになった。
①このようになってしまった原因は何か。(300字程度)
②この状況を変えるにはどうすればよいか。(400字程度)
ケーススタディ論文では、
・現状を把握する力
・課題解決するための思考力
が問われています。
そのため、原因や解決法を示し、そのように考える理由を事実関係や問題を整理しながら伝えていくことが必要になります。
面接試験と同様に結論(考え方)を述べ、その理由を説明することで、読み手にわかりやすい論文にすることができます。
東京アカデミーでは、過去の出題例をもとに、添削指導を繰り返し行います。