東京アカデミー秋田校
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こんにちは、東京アカデミー東北の伊藤憲司です。秋田県教員採用試験の二次選考を受験予定の皆様。
秋田県の二次選考:専門(個別)面接の評価観点。
皆さんもご承知の通り、試験要項にも記載されている内容は(抜粋)、
「教育的愛情にあふれ、児童生徒の心身の状況を踏まえ、受容的・共感的な理解ができるか、また、教科等 に関する深い専門的知識と広く豊かな教養を身に付けているかどうかを、主に、①生徒指導力、②教科や 専門分野に関する指導力、③教育者としての資質の3つの大きな観点から5段階で評価します。」
となっています。
この観点の通り、面接の質問は、実践的な内容のものも少なくないのが特徴の1つです。例えば、こんな質問です。
「学級に特別な支援を要する子どもがいたときの対応の注意点は何と考えるか」
皆さんは、「特別な支援を要する」をどう解釈して回答しますか。
何となく
「その子にあった指導や声掛けができるように、まずは状況を的確に把握することに努めます。家庭、保護者との連絡を密にしたり、前年度の担任の先生から状況を引き継いだりします。一般的な対応にならないよう、状況の把握が第一と考えます」と答えますか。
どのような状況を踏まえた回答なのか、さっぱり分からない回答ですね。
5段階評価で上位にランクされる受験生であれば、
・必要なデータ収集
・対応ガイドラインの随時確認
・必要な法令や制度などを勉強、研究
・当然、面接試験に向けて、回答の準備をされています。
「特別な支援を要する」であれば、
・発達障害の児童生徒への対応
・精神疾患の児童生徒への対応
・健康課題を抱える児童生徒への対応
・家庭環境に問題を抱える児童生徒への対応 などが想定され
それらはどういった法令で保護され、どういったガイドラインで対応すべきなのか、教育者としての行動指針があるはずです。
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」「発達障害者支援法」「障害者の権利に関する条約」「児童福祉法」「子どもの貧困対策の推進に関する法律」などが浮かんできます。
秋田県の二次選考を受験される皆様。
実践的な質問への対応は、過去質問テーマも参考に準備しておきましょう。
今から、細かな法令や統計データ、ガイドラインをすべて網羅することは難しいですが、
それらを簡潔に関連付けた対応マニュアルと言える「生徒指導提要(H22)の現行版」および「生徒指導提要(改訂素案)」は読み込んでおくべきです。
特に後者は、今の教育諸問題を踏まえた(これから使っていく)内容なので、大事かと思います。
生徒指導提要改訂素案(2022年7月)はコチラのサイトで確認できます。
秋田校では、教員採用試験の対策をオンラインにて実施しています。今後も秋田県内の受験生を支援して参ります。