東京アカデミー立川教室
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こんにちは。
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験担当です。
現在、各自治体では二次試験が順次実施されています。
2023年夏受験予定の皆様も、約1年後には本試験となります。
来年の今頃に万全の状態で二次試験に臨めるよう、学習を進めていきましょう。
例年、この時期は、何から始めれば良いか分からないといったご相談をよく受けます。
学習開始にあたって必ず行っていただきたいことは、「過去問題の確認」です。
過去問題は、試験直前期だけでなく、実は学習開始時期にこそ必要になります。
なぜなら、最終的な目標となる、本試験の出題レベルを知っておかなければならないからです。
出題のレベルを知らなければ、どの範囲まで学習をする必要があるのかが分からず、今後の学習スケジュールを組み立てることも難しくなります。
過去問題を確認する際には、問題の回答形式にも注目してみてください。
例えば、空欄補充の問題が多い場合には、法規や答申等のキーワードを覚えておけば、正答が分かります。
正誤問題の場合には、法規や答申の内容自体を正確に覚えておかなければ、正答を導き出すことができません。
どのような違いがあるのか、今年の本試験で出題された「学校教育の情報化の推進に関する法律」に関する問題を例に見てみましょう。
茨城県
第1問 次の(1)~(10)の文は、法令等の条文の一部を抜粋したものである。文中の【1】~【10】に当てはまる語句を、それぞれ下のa~eの中から一つずつ選びなさい。なお、同じ番号には、同じ語句が入るものとする。
(5)
学校教育の情報化の推進は、情報通信技術の特性を生かして、個々の児童生徒の【5】、特性等に応じた教育、双方向性のある教育(児童生徒の主体的な学習を促す教育をいう。)等が学校の教員による適切な指導を通じて行われることにより、各教科等の指導等において、情報及び情報手段を主体的に選択し、及びこれを活用する能力の体系的な育成その他の知識及び技能の習得等(心身の発達に応じて、基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力を育み、主体的に学習に取り組む態度を養うことをいう。)が効果的に図られるよう行われなければならない。
a 能力 b 学力 c 発達段階 d 個性 e 適正
東京都
9 「学校教育の情報化の推進に関する法律」に関する記述として、法令に照らして適切でないものは、次の1~5のうちのどれか。解答番号は【9】。
1 この法律において、「デジタル教材」とは、「教科書に代えて、又は教科書として使用されるデジタル教材」をいい、「デジタル教科書」とは、「電磁的記録として作成される教材」をいうと定義されている。
2 学校教育の情報化の推進は、デジタル教科書その他のデジタル教材を活用した学習とデジタル教材以外の教材を活用した学習、体験学習等とを適切に組み合わせること等により、多様な方法による学習が推進されるよう行われなければならないとしている。
3 学校教育の情報化の推進は、児童生徒による情報通信技術の利用が児童生徒の健康、生活等に及ぼす影響に十分配慮して行われなければならないとしている。
4 国は、情報通信技術の活用により疾病による療養その他の事由のため相当の期間学校を欠席する児童生徒に対する教育の機会の確保が図られるよう、必要な施策を講ずるものとするとしている。
5 国は、児童生徒に対する学習の継続的な支援等が円滑に行われるよう、情報通信技術の活用により児童生徒の学習活動の状況等に関する情報を学校間及び学校の教職員間で適切に共有する体制を整備するために必要な施策を講ずるものとするとしている。
同じ法規に関する問題でも、出題形式の違いで難易度が変わります。
ご自身の志望自治体がどのレベルか、どんな内容が問われているのかを知るために、ぜひ学習開始前に過去問題を確認してみてください。
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