【教員採用試験】なぜ、面接対策には「教職知識」や「教育時事」が必要なのか

こんにちは。東京アカデミー大阪校の教員採用試験担当の各務です。
今日は、このテーマです👇

"なぜ、面接対策には「教職知識」や「教育時事」が必要なのか"

私の受験する自治体では、知識系の質問は無いって聞いたけど??
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

確かに、知識系の質問はあまりしない、エントリーシート等からの質問がメインの自治体も多くあります。
ですが、それでも教職教養や教育時事の知識は必要なんです！

その理由について、詳しくお話ししていきますが、その前に…

そもそも、面接ではどんなことを質問されるの？

教員採用試験の面接では、大きく分けて、次の3種類の質問がされます。

1. 教職・教育や志望自治体に関する知識を問う質問
   例）「合理的配慮とは」「GIGAスクール構想とは」「不登校支援の最終目標は」
   　　「○○県が教員に求める資質能力3つは」「主体的・対話的で深い学びとは」
2. 受験者の、過去の経験や特性、考え等を問う質問
   例）「これまでで最も頑張ったことは」「一番感動した経験は」「自己PR」「理想の教師像は」
3. 受験者の、実践力を問う質問
   例）「いじめが発覚した場合、どのように対応するか」
   　　「保護者から『子供が学校に行きたくないと言っている』と電話があった場合、どう対応するか」
   　　「魅力的な授業とはどんな授業だと思うか」「人権教育にどのように取り組むか」
           「教員としてどのようなことに取り組みたいか」

大きく分けて、この3点！そこで、本題です！

なぜ、面接対策には「教職知識」や「教育時事」が必要なのか

上記の3種類の質問のうち、「1.教職・教育や志望自治体に関する知識を問う質問」で教職や教育時事知識が必要なのは、言うまでもありません。
（例えば、兵庫県では、面接でこういった質問が多くみられます。）

「2.受験者の、過去の経験や特性、考え等を問う質問」では、しっかりと自己分析を行う必要があります。

そして、注意が必要なのは「3.受験者の、実践力を問う質問」です。
（このような質問は、どの自治体でも聞かれます。）

上記の例に出した、「いじめ発覚時の対応」は、いじめ防止対策推進法や生徒指導提要等の内容を把握、「不登校児童生徒の支援」では不登校児童生徒支援の目標等を把握していないと、不適切な対応となってしまうかもしれません。

さらに、シンプルな質問こそ、「教職知識」「教育時事」知識の有無により、回答が大きく変わります。

例えば、

• 単に「魅力的な授業とは？」と聞かれた際にも、GIGAスクール構想で児童生徒が一人一台端末を持っていることや、個別最適な学び・協働的な学びの視点を
• 単に「人権教育にどのように取り組むか？」と聞かれた際にも、インターネットによる人権侵害などが問題になっている背景を

知っているかどうかで、回答は大きく異なってきますよね。

面接は、短時間でのやり取りですから、背景知識は持っている前提で、わざわざ面接官は説明してくれません。

このような、一見「教職知識」「教育時事」が必要に見えない質問こそ、その回答次第で「現実味がないな」「ちゃんと実践できるのかな？」「今の学校教育のことを全然分かってないな」「志望度が低いから勉強してないのかな」と思われてしまうか、面接官を納得させることができるかがかかっています！

では、来年の教員採用試験面接に向け、今の時期は何をすればいい？

上記も踏まえ、面接対策では、やみくもに一問一答を考えるのではなく、

1. まずは、自己分析をしっかりと行う
2. 「教職教養」の基礎をしっかりと学習する（知識定着を図る）

この2点を、まずはおこなっていきましょう！

年明けからは、この2つを繋げる対策を実践を交えて行っていく必要あります。

 

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