東京アカデミー難波教室
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こんにちは。助産師学校受験予備校 東京アカデミーの楠です。
本日は、8/19(金)のブログで取り上げた記述問題の解答編です。まだ問題を解かれていないという方は、お先に問題に挑戦してみてください!
では、解答のポイントです👇
【1】
<食事について>
☆塩分摂取量を6〜7g/日。極端な塩分制限は行わない。
(解説:血中ナトリウム濃度の低下は循環血液量減少(ナトリウムは体内に水を引き込む力になるので、減少すると水を引き込む力が弱くなる)→血液濃縮→血栓のリスクに繋がる。また、胎児胎盤循環の悪化にも繋がるため。)
☆水分は口渇を感じない程度に摂取する。1日尿量500ml以下などの場合は前日尿量に500mlを加える程度に制限する。
☆摂取エネルギーは、非妊時BMI24未満と24以上で区別し、適切なエネルギー量を摂取する。
<心身の安静>
☆胎児胎盤への血流を確保するためまた、子癇発作予防のため安静とする。
☆光、音に対する環境整備子癇発作の誘引となるため、カーテンの利用、テレビやスマートフォンの使用を控えるなど。
☆病識をもたせ、セルフケア行動へと繋げる。
☆胎児の健康状態の把握 など
【2】
31週での突然の帝王切開、1800gで生まれ、たくさんの機械に繋がれた我が子。思い描いていたお産や
我が子の様子とはかけ離れた現実を受け入れられない状態であると考えられる。早く、小さく産んでしまったという自責の念や児に対する罪悪感からでる「ごめんね」や「怖い」という発言に寄り添いながら関わる。
<解答例>
☆急な入院、オペを乗り越えてきたことへの労いと出産に対する祝福の言葉をかける。どんな感情も表出してよいことを伝え、受容的共感的態度で関わり、信頼関係を築いていく。
☆生まれてからの児の様子を伝え、がんばってくれていることを伝える。
☆児に触れることを無理強いせず「赤ちゃんはおかあさんが会いに来てくれてとっても喜んでいますよ」と、児の気持ちを代弁するなどし、児が母を求めていると感じられるように関わる。
☆乳房ケアや搾乳することを焦らせず、母の様子をみながら進めていく。(児にとっては母乳が最も優れた栄養ですが、現実を受け容れられていない時期に進めていくことは、母にとっては大きな負担になります。)
あくまでも関わり方(看護)の一例です。(解答例)このかたの置かれている状況や、気持ちを考え、自分なりの看護を言語化してみてください。
いかがでしたか?キーワードを選ぶ問題に比べると難易度は高かったのではないでしょうか。しかしながら、助産師学校入学後や助産師になった後も必要な知識です。志望校に記述問題がある方はもちろん、そうでない方も自分ならどう答えるか考えていただくことで将来の力になります。
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