東京アカデミー立川教室
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こんにちは。教員採用試験対策の予備校=東京アカデミー立川校の福島です。
昨日のブログでは、8月22日開催の「令和4年度全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた学習指導の改善・充実に向けた説明会」で使用された資料が国立教育政策研究所のサイトで公開されたこと、そして、小学校の結果の概要を見ていきました。
【小学校結果】
小学校国語 正答率65.8%(昨年64.9%)
小学校算数 正答率63.3%(昨年70.3%)
小学校理科 正答率63.4%(昨年60.4%)
小学校算数には2つの課題があり、2つ目の課題「② 日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することに課題が見られる。」について、
②(大問2 果汁の割合)を見てみました。
500mlの果汁20%のジュースがあります。
250mlは、500mlの1/2の量です。
このとき、( ア )。
アに入るのはつぎのうちどれ?という問題です。
1.飲み物の量が1/2になると、果汁の割合も1/2になります。
2.飲み物の量が1/2になると、果汁の割合は2倍になります。
3.飲み物の量が1/2になっても、果汁の割合は変わりません。
1.が正答と答えた児童は67.7%。
2.を正答と答えた児童は9.2%。
3.を正答と答えた児童は21.8%
もちろん、肢3が正解ですが21.8%の正答率と、低くなりました。
それでは、小学校の先生はどのように教えればよいのでしょうか・・・。
国立教育政策研究所のサイトには、「全国学力・学習状況調査 授業アイディア例【全国説明会用】」があります。
この「授業アイディア例」は、
『全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえて、
授業の改善・充実を図る際の参考となるよう、授業のアイディアの一例を示すものとして、
平成21年度より作成し、学校や教育委員会などに配布しているものです。
令和4年度から、授業の改善・充実に資するよう、これまで別途作成していた「授業アイディア例」を報告書に掲載し、
調査結果の課題分析と課題の解決を図る事例を一体的に示しています。
「授業アイディア例」が、日々の授業や研修会など様々な場面で活用され、児童生徒の学習状況の改善につながることを期待しています。』
こんな貴重な資料を受験生が使わないのは勿体ないです!
このアイディア例の小学校算数のP.36~P.51に、
問題、出題趣旨、正答率、学習指導例が掲載されています。
飲み物を分けても、飲み物の濃さは変わらないという生活経験を想起できるようにすることが大切であるとして、
日常の具体的な場面に対応させながら、割合について理解できるようにすることが大切であり、
その具体例が掲載されています。
皆さんだったら、どのような具体例を使って教えますか?考えてみましょう!
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