東京アカデミー池袋校
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物理学や医学、文学などで顕著な功績を残した人物に与えられるノーベル賞。日本人(受賞当時他国籍者を含む)はこれまでに28人が受賞しています。
今回は、ノーベル賞と公務員試験との関係について、過去10年を遡りたいと思います。
10年前の2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞したのは、iPS細胞を作製した山中伸弥さんです。
翌2013年、特別区Ⅰ類・東京都Ⅰ類Bでノーベル賞に関連する問題が時事として出題されました。
2014年には、赤崎勇さん・天野浩さん・中村修二さんが、青色発光ダイオードの発明で物理学賞を共同受賞しました。
翌2015年、東京都Ⅰ類Bにおいて最近の国内外の科学事情という問いで出題されました。
2015年は、梶田隆章さんがニュートリノ振動の発見によって物理学賞、大村智さんが寄生虫による感染症の治療法発見によって医学・生理学賞をそれぞれ受賞しました。
翌2016年、主要な試験での出題はみられませんでした。
2016年は、大隅良典さんがオートファジー(自食作用)の解明によって医学・生理学賞を受賞しました。
翌2017年1月実施の2016年度の警視庁Ⅰ類3回目試験で出題されました。
2018年、本庶佑さんが免疫の働きを抑える分子の発見とがん治療への応用で医学・生理学賞を受賞しました。
翌2019年、A日程試験で「2010年以降の自然科学分野での日本人のノーベル賞受賞について」の出題がありました。
2019年には、吉野彰さんがリチウムイオン二次電池の開発で化学賞を受賞しました。
翌2020年、特別区Ⅰ類において出題されました。
2021年には、眞鍋淑郎さんが、気候の物理的モデリング、気候変動の定量化、地球温暖化の確実な予測で物理学賞を受賞しました。
2022年試験では今のところ出題はみられていません。
過去10年で7回(9人)の日本人のノーベル賞受賞があり、うち5回で関連する出題があることから、比較的出やすい分野であるといえるでしょう。受賞者名だけでなく、どのような理由で受賞したか、●●賞受賞は何年ぶりで何人目かなど少し細かいところまで見ていく必要があります。
ノーベル賞各賞の受賞者発表は、毎年10月上旬~中旬に集中しています。この期間は、ノーベル賞関係のニュースに注目してみると良いと思います。