東京アカデミー大阪校
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みなさんこんにちは!公務員試験の予備校 東京アカデミー大阪校公務員担当です。
ここ数年よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」。以前より取り上げられることが多いSDGsに関して、筆記試験の時事問題としての出題はもちろんのこと、面接試験や集団討論のテーマとしての出題も予想されます。また、みなさんが受験する自治体は、それぞれの地域の特徴を活かした「持続可能かつ魅力あるまちづくり」を目指して取り組んでいます。受験先の自治体のSDGsへの取り組みをしっかりと把握する必要があります。
※赤字はSDGsと自治体に関する重要なキーワードですので、しっかりと押さえてくださいね。
◇面接試験で考えられる質問例
・当市のSDGsへの取り組みを把握していますか?
ストレートな質問ですが、自治体研究ができていなければ回答できません。必須となる下記のポイントから調べてみましょう。
1 ごみの減量化
各自治体は、少なからずプラスチックごみや食品ロスの削減など、ごみの減量化に取り組んでいます。独自の条例を制定し、消費者に負担をお願いした上で推進している自治体もありますので要チェックです。
2 脱炭素社会(カーボンニュートラル)
各自治体は脱炭素社会実現のため、太陽光発電の設置や電気自動車の購入に対し、補助金などを支給、または共同購入を勧め、その普及に努めています。また、多くの自治体が力を入れている地産地消の取り組みは、地域活性化や食育の観点から論じられることが多いですが、運搬時のエネルギーが最小限で済むため、脱炭素社会に貢献することも知っておきましょう。
3 ジェンダー平等
SDGsは環境問題にとらわれがちですが、ゴール5=ジェンダー平等にも自治体は積極的に取り組んでいます。女性活躍の場の推進や、パートナーシップ制度などの施策があります。
👆ここがポイント👆
・当市のSDGsへの取り組みの課題は何だと思いますか?
集団討論のテーマとなることも想定されます。受験先以外の自治体の先進的な取り組みを把握した上で、受験先自治体の現状を考えましょう。
また、SDGsへの取り組みは、分野ごとに自治体の各部署が担っていることが多く(例:ごみの減量に関すること=環境部局 ジェンダー平等に関すること=人権部局)、総合的に目標達成に向けて取り組めないという課題もあります。SDGsのテーマはあらゆる部署・人が関わり、その基礎に人権があります。それゆえに協働して取り組んでいける横断的な組織の設置が求められています。
また、自治体の地理的環境も把握しておくことが重要です。
例えば、山間部を持たない自治体に対し、SDGs「陸上資源」の森林減少の阻止や森林回復を唱えたところで、的外れな回答となってしまいます。事前に、自治体が位置している地理的な状況も確認しておきましょう!
◇知っておこう! SDGs未来都市に選ばれた堺市
SDGs未来都市とは、内閣府が2018年度よりSDGsの達成に向けた取組を積極的に進める自治体を公募し、経済・社会・環境の三側面の統合的取り組みにより、新たな価値を創造する提案を行った自治体を認定する制度です。
堺市は、2018年6月にSDGs未来都市に大阪府内の自治体で初めて選定されました。部署の垣根を超え総合的にSDGsを推進するため、堺市SDGs未来都市推進本部を立ち上げています。