東京アカデミー池袋校
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イギリス与党保守党の党首選で勝利したエリザベス・トラス外相は現地時間6日、ジョンソン首相に代わり新たな首相に就任しました。
マーガレット・サッチャー元首相、テリーザ・メイ元首相に続き、3人目の女性のイギリス首相が誕生したことになります。
イギリスは、歴史的に見ても長く主要国であり、各時代で世界を牽引し、影響を及ぼしてきました。今回は、イギリスの首相交代と公務員試験についてみていきます。
2016年6月、イギリスの欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が行われ、離脱賛成が反対を上回り、イギリスのEUからの離脱が決まりました。これにともない、離脱反対であったデービッド・キャメロン首相が翌7月に辞任しました。
【2017年実施試験】特別区Ⅰ類、東京都Ⅰ類Bで出題がありました。また、首相退任についてではないのですが、警視庁Ⅰ類2回目では、政治の科目で「我が国とイギリスの政治制度」という出題がありました。国立大学法人等職員でも、「最近のヨーロッパ情勢」という問題の中の選択肢にEUからの離脱がありました。
2017年7月、EUからの離脱についてEUとの協定案が議会で否決されるなど、行き詰まりを見せていることもあり、テリーザ・メイ首相が辞任しました。
【2019年実施試験】B日程試験で出題がありました。また、首相退任ではないですが、警視庁Ⅰ類1回目では、イギリスのEUからの離脱を意味する「ブレグジット」を問う出題がありました。東京消防庁Ⅰ類でも、「2018年に各国で発生した政治的な出来事」として、EU離脱が選択肢の一つとして挙げられていました。
上記より、イギリスの首相交代はわりと出題されやすい出来事であるということです。ただ、キャメロン氏、メイ氏の退任劇は、EUからの離脱という世界全体に大きく影響を及ぼしうることが絡んでいたため、出題されたという側面も否定できません。
いずれにせよ、イギリスなど大国の政治の動きは、政治・時事の科目での出題が十分考えられますので、今回のジョンソン氏退任の背景は押さえておくとよいでしょう。