東京アカデミー立川教室
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こんにちは、教員採用試験の予備校・東京アカデミー立川校の弓削です。
本日9月9日、文部科学省から令和4年度(令和3年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況が公表されました。
競争倍率は以下の通りとなりました。※文部科学省HPから引用
◆全体の競争率(採用倍率)は、3.7倍(平成3年度と同率で過去最低)で、前年度の3.8倍から減少
【小学校】
競争率(採用倍率)は、2.5倍(過去最低)で、前年度の2.6倍から減少
【中学校】
競争率(採用倍率)は、4.7倍で、前年度の4.4倍から増加
【高等学校】
競争率(採用倍率)は、5.4倍で、前年度の6.6倍から減少
文部科学省はこれを受けて、以下の対応を取る予定です。
★ 現在各教育委員会において行われている教員採用選考試験における取組について、特に、多様な知識や経験等を加味した特別な選考について、広く知見を共有し、選考試験の改善を促していく。
★ 令和3年4月より行われている中央教育審議会「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方特別部会」において、教師の採用における改善策についても議論を深めている。
• 教員採用選考試験の早期化や複線化を含めた多様な入職スケジュールの検討
• 民間企業等に勤め、現在教職に就いていない者に対する入職支援や特別選考の実施等の取組を通じ、質の高い教師の確保に努めていく。
2022年7月25日には、中央教育審議会 「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会で今後の教員の採用について審議がされています。
早期化は、学業と就職活動の両立、結果的に他の自治体の教員採用選考試験との重複合格により、辞退者が多く発生する可能性がある、
複線化については、通常とは異なる観点からの教員採用試験を実施することについて、どう考えるのか。
といったことが懸念として挙げられています。
「完璧な制度」は考えにくいと思いますが、教採受験生にとってプラスに働くものになることが望まれます。
ちなみに、今年の東京都教員採用試験の教養試験の問題で以下のような選択肢がありました。○か×かわかりますか?
真に教師としての適性を有する人材の確保の観点から、面接試験や実技試験の実施、様々な社会経験を適切に評価する特別の選考といった人物評価を重視する現在の選考から、学力試験の成績を重視する方向へ採用選考方法の改善を促している。
これは、令和2年度文部科学白書(令和3年7月)からの出題なのですが、筆記試験でも教員採用試験の選考方法についての出題があるので、その意味でも「『令和の日本型学校教育』を担う教師の在り方」は重要です。
※正解は×
2023年の教員採用試験を受験するにあたって理解しておきたい「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について(答申)」は今後公表される予定です。
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