東京アカデミー池袋校
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ことし5月に実施された東京消防庁Ⅰ類1回目試験のうち「論文試験」について、池袋校で実施中の「東京消防庁Ⅰ類コース」の担当講師が分析し、今後の対策をアドバイスします。
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■時間・制限字数
90分で800~1200字程度。出題者はほぼ1200字程度書くことを要求しているようですので、1200字は書いてください。過去の合格者はほとんど1200字書いています。
■形式
「一行課題」と「グラフ・統計資料を読み取らせて対策を考えさせる課題」があります。
■令和4年度Ⅰ類1回目の課題
「都民から信頼される消防官になるためにあなたが実践することを具体的に述べよ。」
この課題と類似の課題は平成22年度第2回に出題されています。
「都民に信頼される消防官になるために、どのように取り組むのか、あなたの考えを述べよ。」という出題でした。構成としては、
①都民の信頼する消防官とはどのような消防官なのか。
②都民が信頼する消防官には何が求められるか。
③都民の信頼に応えるために自分は何をしようと考えているのか。
の論述をすればよいと思われます。
■今後の対策
今後も「一行課題」「グラフ・統計資料を読み取らせる課題」の繰り返しになるものと考えられます。
リーダーの採用というⅠ類の性格上、出題内容は消防業務に関するものだけでなく、「行政のあり方」という広い視野からの論述を求める課題の出題もあります。
論文対策としてやるべきことは、過去の課題を使い、論述の仕方を身に付けることです。「グラフ・統計資料を読み取らせる課題」でも、論述すべきことは過去の一行課題と同じ内容で論述すべき課題が多いからです。
常日頃、東京や日本の現状分析をして、どのような問題があるのか、その背景・原因は何か、それに対してどう対応すれば良いかを、絶えずアンテナを張って、考えておくことが必要です。
また論文対策として知識を身に付けておく必要があります。令和3年度に出題された「DX(デジタルトランスフォーメーション)」(もう出題はないと思われますが)の課題が典型ですが、東京消防庁のホームページ、「広報とうきょう消防」、朝日新聞のオピニオン&フォーラム面、朝日キーワード等が論文の参考になります。知識があると1200字書くのは容易です。
毎年、今まで書く習慣がないので、どのように書けばよいかわからないという受験者がいます。その対策として、朝日新聞の朝刊1面のコラム「天声人語」(読売新聞は「編集手帳」、毎日新聞は「余録」という名称で同様のコラムが掲載されています)の書き写しはおススメです。これを繰り返して論文作成能力が急上昇した合格者がいます。現在4~5冊書き写し専用のノートが朝日新聞から発行されていますので、自信のない人はここから始めることも、この時期ならば良い方法です。
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以上となります。
池袋校では、東京消防庁Ⅰ類を徹底対策する「東京消防庁Ⅰ類コース」を実施しています。
詳細はコチラをご参照ください。
次週(10/2)は、東京消防庁が掲げている「重点施策」についてお送りします