東京アカデミー難波教室
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9/9に文部科学省より令和4年度(令和3年度実施)「公立学校教員採用選考試験の実施状況について」が公表されました。
全体の競争率(採用倍率)は3.7倍(平成3年度と同率で過去最低)で前年度の3.8倍から減少し、
・採用者総数は、34,274人で、前年比793人減少
・受験者総数は、126,391人で、前年比7,876人減少
しています。
文部科学省はこの調査結果について、大量退職等に伴う採用者数の増加と既卒の受験者数の減少によるところが大きい、と分析しています。
今後の対応として、「教員採用選考試験の早期化や複線化を含めた多様な入職スケジュールの検討および民間企業等に勤め、現在教職に就いていない者に対する入職支援や特別選考の実施等の取組を通じ、質の高い教師の確保に努めていく」としていますので、今後の動きには注意しておく必要があります。
各校種の競争率・受験者数は以下の通りです。
●小学校の競争率(採用倍率)は2.5倍(前年度2.6倍)で過去最低
(採用者総数:16,152人<前年比288人減少>、受験者総数:40,636人<前年比2,812人減少[うち新卒256人増加、既卒3,068人減少]>)
これは、小学校において過去最高の採用倍率12.5倍であった平成12年度では採用者数が3,683人であるのに対し、令和4年度においては採用者数が16,152人と4倍以上増えた結果としています。また、新規学卒者は増加(256人)となった一方、既卒者は引き続き大きく減少(3,068人)しているため、総数としての受験者数は減少(2,812人)していますが、このような小学校における受験者数の減少傾向は、臨時的任用教員や非常勤講師などを続けながら教員採用選考試験に再チャレンジしてきた層が正規採用されることにより、既卒の受験者が減ってきていることなどが理由であると考えています。
●中学校の競争率(採用倍率)は4.7倍(前年度4.4倍)より増加
(採用者総数:9,140人<前年比909人減少>、受験者総数:42,587人<前年比1,518人減少[うち新卒1,196人増加、既卒2,714人減少]>)
●高等学校の競争率(採用倍率)は5.1倍(前年度6.6倍)と減少
(採用者総数:4,479人<前年比523人増加>、受験者総数:23,991人<前年比2,172人減少[うち新卒324人減少、既卒1,848人減少]>)
●特別支援学校の競争率(採用倍率)は2.8倍(前年度3.1倍)と減少
(採用者総数:3,063人<前年比39人減少>、受験者総数:8,529人<前年比1,167人減少>)
●養護教諭の競争率(採用倍率)は7.2倍(前年度7.0倍)から増加
(採用者総数:1,263人<前年比56人減少>、受験者総数:9,051人<前年比188人減少>)
●栄養教諭の競争率(採用倍率)は9.0倍(前年度8.0倍)と増加
(採用者総数:177人<前年比24人減少>、受験者総数:1,597人<前年比19人減少>)
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