東京アカデミー札幌校
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札幌校の手島です。
つい先日、政府が「メタバース研究会」と称してデジタルインフラ、社会経済活動、利用者等へ与える影響など
の課題について検討する場を新たに設けました。この他、東京大学が「メタバース工学部」という専門コースを開講するなど注目度が高まっている分野です。
近年、デジタル庁の設置や行政事務のDX化をはじめとして、行政に関するICT・デジタル技術分野の進化は飛躍的に進んでいます。来年以降の公務員試験では、こうした分野の知識について問われる可能性も十分にあるので、予習のつもりで内容を把握しておきましょう!
【そもそも「メタバース」とは?】
「メタバース」とは、一言でいうと「仮想空間」です。インターネット上に構成される3次元の世界で、人々はアバターと呼ばれる自らの分身を介し世界に入ります。
「メタバース」のポイントは現実世界に限りなく近い状態で活動できることです。現実世界と同じく常に時間が流れ続けている世界で、私たちはアバターを動かして遊んだり集まってミーティングをしたりできます。Web上の空間で社会生活を送れるのです。
ここだけ聞くとまだ少しイメージしにくい感もあります。
しかし、「メタバース」の活用に向けた流れは確実に進んでいます。思えばAIやDX、フィンテックの草創期も「まさかそんなことが・・・」という受け止めも大いにあった印象でしたが、結果として新しい技術は国民生活を大きく変化させていきました。
政府が計画や組織を設置するということは、その課題に取り組む意欲のあらわれといえます。少しずつ内容を把握していく姿勢は必須といえるでしょう。
※政府の取り組みの例
総務省 ・・・上記の「メタバース研究会」による現状の課題の把握と課題の洗い出し
経済産業省・・・Web3.0時代におけるクリエイターエコノミーの創出に係る調査事業
内閣府・・・2050年に向けた「ムーンショット計画」の策定
【とはいっても・・・】
実はまだまだ不確定な部分もあります。
そもそも「メタバース」という言葉すら正確な定義は定まり切っていないというのが現状です。
ただ、上述した政府の取り組みの例をネット検索しておくくらいは現状でも十分に有益といえるでしょう。
そうやってネット検索をしてみる癖をつけていけば、例えば、Web3.0と言われて「イメージができない・・・」という事態は減らせると思います。
公務員試験の「時事」の本質は、日々の疑問を自分なりに調べてみることです。
少し先取りした内容にはなってしまいましたが、ぜひ参考にしてみてください!