東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当:石井です。
9月9日に文部科学省で、「第3回 通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議」が行われました。その会で配布された『基礎資料集』には、特別支援教育の現状や近年の特別支援教育に関する動向、近年の特別支援教育に関する動向などが示されており、教員採用試験の特別支援教育について対策を進める上で、非常に価値のある資料となっていますので、ぜひ目を通してほしいと思います。
そして、香川県で教員を目指す方は、香川県教育委員会が作成した『すべての教員のための特別支援教育ハンドブック』(令和2年3月2回目改訂)を読み、障害のある児童生徒等一人一人の教育的ニーズに合わせた教育や配慮ができるよう準備をしておきましょう。
【すべての教員のための特別支援教育ハンドブックここが重要‼】
2007年「障害者の権利に関する条約」に署名し、それまでの「特殊教育」が「特別支援教育」に変わりました。その年、文部科学省から「特別支援教育の推進について(通知)」が出されたことにより、特別支援教育の基礎ができました。その後多くの法律や通知、報告が出され、現在の「合理的配慮」へと繋がっていきます。それぞれの法規の内容と「合理的配慮」の理解は、面接試験において根拠のある意見づくりに役立ちます。
クラス担任として、児童生徒理解に努めなければなりません。障害の種類や特徴、適切な指導・支援について知識を身に付けることは非常に重要なことです。円滑なコミュニケーションや対人関係における困難の改善、情緒の安定などのための知識・理解はクラス運営や授業を支える重要なポイントになります。
「個別の教育支援計画」は学校、保護者、関係機関が教育的ニーズについて共通理解し、その実現に向けて目標を共有、役割分担を行い連携して支援にあたるために作成、活用、更新されるものです。そして、その計画や学校外での活動の情報、学習支援、評価などがファイリングされ、進学や進級、就労等で本人の理解、支援内容の引継ぎに役立つものが「かけはし」です。「かけはし」は保護者の任意のもとに作成されるものですので、先生方は説明、紹介し、作成を働きかけることが大切です。「かけはし」の重要性をしっかりと理解し、活用するイメージを持っておきましょう。
以上、簡単ではありますが、「すべての教員のための特別支援教育ハンドブック」の重要ポイントをまとめてみました。文部科学省が発出する答申や通知などの資料、各自治体が作成している政策や手引きなどの資料、そして法規などは、意見づくりのエビデンスとして欠かすことができません。知識と理解を深めて試験に備えていきましょう。
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