東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当:石井です。
本日9/19は敬老の日です。私が小学生の頃は、道徳の授業で敬老の日にちなんだお話を読み、その後、施設に入居されているお年寄りに向けた手紙を書いた記憶があります。いまでもそういった道徳の指導案を見ることがあり、懐かしさを感じます。
さて、今回のテーマは、『香川県の教育課題』についてです。昨年策定された第4期『香川県教育基本計画(令和3年度~7年度)』の内容をもとに、香川県の教育課題をお伝えしていこうと思います。課題を知ることで、その解決に向けた取り組みを語ることができます。面接に役立つ意見づくりができるかと考えますので、しっかりと現状把握していきましょう。
【香川県の教育課題について ①自己有用感】
本文中の言葉を借りますと、『本県の児童生徒は、「自分にはよいところがあると思いますか」、「将来の夢や目標を持っていますか」といった質問について、やや消極的な回答となっており、自己有用感が全国平均と比べると低い状況』であると分析しています。これは香川県の正式な見解ですので、面接での回答で述べてよい内容と言えます。他にも、規範意識については、『「学校のきまり(規則)を守っている」と答えた児童生徒の割合は、全国平均を下回っているものの、「いじめは、どんな理由があってもいけないと思う」と答えた児童生徒については、全国平均を上回っています。』と見解を述べていますので、こちらも確認しておきましょう。
さらに、『9月20日中央教育審議会教育振興基本計画部会(第7回)会議資料』には日本の自己有用感についてその結果が示されていますが、OECDの平均を下回る状況であることがわかります。また、指標分野『社会・情緒的な発達の状況』については4つの指標のうち3つがOECDの平均を下回る状況であり、今後の解決すべき課題であることが分かります。
「自己有用感」とは、人の役に立った、人から感謝された、人から認められた、などという、自分と他者(集団や社会)との関係を自他共に肯定的に受け入れられることで生まれる、自己に対する肯定的な評価(国立教育政策研究所 生徒指導リーフ18より)です。香川県はこの自己有用感について、「自分や他者を大切に思う源となり、だれかに必要とされている満足感から心が安定し、学習やさまざまな活動への意欲が高まり、自主的・自立的な生活につながるなど、児童生徒の成長にとって、好循環をもたらせ」ると捉え、「子どもたちが生涯にわたってたくましく生きていくための力となるもの」としています。自己有用感の高さは学習意欲の高さに繋がるということが一般的な見方ですので、しっかり押さえておきましょう。
以上、今回は香川県の教育課題に挙げられてる、自己有用感の育成についてまとめてみました。課題発見能力は、教師にとって育成すべき能力です。このような教育課題を明確に捉えて、対処していく方法や取り組みを考えることが、教採対策だけでなくこれからの教師生活においても非常に重要です。2023年夏に向けて意見づくりを進めていきましょう。
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