東京アカデミー静岡校
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こんにちは、東京アカデミー静岡校の公務員担当です。
今回の時事問題は「円安」について。
2021年年末の時点で円相場は1ドル=115円前後で推移していました。ですが、2022年3月頃から急激に円安が進み、9月14日の時点で1ドル=144円95銭をつけました。今年だけで30円程度、円安になっています。
一体何故、今こんなにも急激に円安が進んでいるのでしょうか。
一因とされるのが、アメリカの歴史的な物価高騰です。米FRBでは、この物価高抑制のために大幅な利上げを続けています。
その一方で、日銀の黒田総裁は「金利を引き上げるつもりはない」と、7月21日の記者会見にて公言しています。
この結果、金利の高いアメリカの銀行=ドルで資産を管理しようとする動きが活発になる⇒円を売ってドルを買う⇒「円安」の完成という訳です。
「経済」では、円高・円安や税制、社会保障制度、経済用語、国際関係では国際連合やUNESCO、UNICEF、WHO などの国連専門機関、EU やASEAN といった地域的統合が定番です。
「円高・円安」では特に国内外の時事知識を問われることが多々ありますので、今後の円相場については常に注視していきましょう。
2021年度 国家一般職 基礎能力試験
【No.39】国際経済に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.リカードは,保護貿易政策を理論的に擁護するために比較生産費説を提唱した。この考え方によると,A国とB国がそれぞれ,財lと財2を生産する場合,もしA国が両財共にB国よりも安く生産できるならば,両財共にA国が生産することが効率的となる。
2.一国の一定期間における対外経済取引の収支を示したものが国際収支であり,経常収支や金融収支などから成る。また,財貨・サービスの国際取引を示す貿易・サービス収支は経常収支に含まれる。
3.貿易収支は,輸出額から輸入額を引いて算定される。近年の我が国の貿易収支を暦年でみると,2010年から2019年まで黒字額が拡大傾向で推移した。一方,我が国のサービス収支についても,日本国外への旅行が増加したことに伴い,同期間では黒字が継続した。
4.外国為替市場の仕組みについてみると,例えば我が国の米国に対する貿易黒字が大きくなった場合,米国によるドルでの支払額が大きくなるため,為替市場でドル買い・円売りの圧力が大きくなり,ドル高・円安方向への動きが強くなる。
5.外国為替相場の状況についてみると,2000年代以降,円高・ドル安傾向が強くなっていったが,2010年代初頭の東日本大震災の直後には,未曾有(みぞう)の国難に伴う円売りの動きが強くなり,一時1ドル120円となった。その後,再び円高傾向が強くなり,その傾向は2016年頃まで続いた。
正答 2
「日銀」「金融緩和」「米FRB」「歴史的な物価高騰」「日米金利差」「中国から日本への生産移転」「原料の高騰化」「低所得世帯への現金支給」
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