東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当:石井です。
会員マイページで視聴できる動画の作成や2022年夏採用試験情報収集で、慌ただしく9月が過ぎて、気が付けば10月です。動画のアップは10月下旬を予定していますので、申し訳ございませんが、今しばらくお待ちください。
9/19、9/25に続いて3回目の『香川県の教育課題』についてです。昨年策定された第4期『香川県教育基本計画(令和3年度~7年度)』の内容をもとに、香川県の教育課題をお伝えしていきます。
【香川県の教育課題について ③いじめ、暴力行為等問題行動と不登校について】
青少年の犯罪や暴力行為については、ニュースやインターネットで凶悪な事件が報道されている影響か、発生件数が増加していると認知している受験生が多くいます。しかしデータを見ると、青少年の犯罪件数、暴力行為は減少傾向となっています。香川県においても同様に、暴力行為の発生件数は減少しています。不登校児童生徒数についても令和元年度調査では6年ぶりに減少に転じています。その要因は様々あると考えられますが、教員の取り組みの成果と捉えることは重要なことだと考えます。
その一方で、いじめの認知件数は増加しており、令和元年では調査を始めて以来、過去最高の認知件数となっています。「いじめはどの学校でも、どの子どもにも起こりうる」という共通認識を持ち、2022年改訂生徒指導提要にある「発達支持的生徒指導」を進めていくことが必要です。
香川県では、「郷土を愛し 夢と志を持って 自ら学び 歩み続ける人づくり ~自立・協働・創造を支える香川の教育~」といった基本理念の実現のため、次の7つの重点項目を定め、これらを出発点として、今後5年間の取組みを総合的かつ体系的に展開していく、としています。その重点項目の中でも、「重点項目2 心の育成」については、今回のテーマに対する具体的な考え方と取り組みが述べられています。
基本的な方向性としては、「①豊かな心、多様性を尊重する心の育成」、「② 共感的理解に基づく生徒指導の充実」について意見づくりを行いましょう。「①豊かな心、多様性を尊重する心の育成」については、「特別な教科 道徳」の時間の授業改善、学校全体の教育活動を通じた社会性、道徳性、感性の育成についてまとめています。また、同和問題をはじめ障害者や外国人、LGBT等の人権課題の学習も含まれていますので、具体的な取り組みを考えておきましょう。
「② 共感的理解に基づく生徒指導の充実」については、学校内の取り組みだけでなく、支援ネットワー
クの構築や家庭との連携を強く意識した意見づくりが必要です。いつ、どの外部機関と、どうやって、何を連携するか、イメージだけでなく言葉で述べることができるようにしておきましょう。
以上、香川県の教育課題について ③いじめ、暴力行為等問題行動と不登校についてまとめました。児童生徒の問題行動、不登校等については、全国的なデータはもちろん、香川県の状況を踏まえないことには意見づくりは進みませんので、最新の正確なデータを得るよう心掛けてください。
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