東京アカデミー秋田校
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秋田県の教員採用試験を目指されている皆さん、こんにちは。東京アカデミー東北の伊藤憲司です。
教員を目指されている現役大学生の多くが、この秋に教育実習に行かれるのではないでしょうか。
私も30年以上前、大学4年間で、幼稚園、小学校、中学校の教育実習にいきました。
小学校の実習は約1カ月間でした。大学4年間で、もっとも楽しかった1カ月であったのを覚えています。
「小学校の先生になりたい!」と心底、思いました。
睡眠時間はほぼ毎日、数時間程度でしたが、読み聞かせのための紙芝居を夜遅くまで制作したり、質問された問題の解答を作ったり・・・・
「喜んでくれる顔が想像できる」作業であったので、まったく苦にならなかったです。
さて、教育実習は、教員の仕事のやりがいと苦労を知ることができる機会でもあります。
そして、自分が「本当に教員に向いているか」を見極める機会でもあります。
そのためには、漠然と過ごすのはよくないです。それでは「やりがい」も「苦労」も「適性」もよくわからないままになります。
全力で、本気で子どもたちにぶつかっていくからこそ、その反応や結果が大きく変わり、たくさんのことが見えてきます。
1)(漫然と過ごさないよう)実習の前に「具体的な目標」を立てて臨む(小さなことでもよいので)
(目標)一人でも多くの児童(生徒)と挨拶や会話をする
(目標)担当クラスの児童(生徒)全員の好きな教科、好きなこと、得意なことを聞いてあげ、共感姿勢を示す
(目標)すべての先生方と話をする時間を作る
(目標)教員の方が困っていたり、遅れがちになっていたりする仕事や作業を積極的に引き受ける(清掃、片づけ、採点、なんでも)
・・・あくまでも例えです。
2)実習の記録(レポートとは別に)を残す
・1)で立てた目標の進捗状況を日々、記録していく。
「Aさんは水泳が好き。理由:練習したら早く泳げるようになった」「嫌いなものはと聞いたら」「算数」理由は「難しいから」
明日以降、時間を見つけて、Aさんに「算数の問題が水泳のように解けるようになった。楽しい」と思えるような問題を説明し
てみよう・・・・数日後、「〇〇の問題をAさんに出して、説明した」反応「面白かった。ちょっと好きになった」・・・・
こういった記録を箇条書きで簡潔に残していれば、教員採用試験の面接でも、採用後でも、とても役立ちます。
・特に「失敗したこと」
「うまくいかなかったこと」
「担当の教員から指摘や注意、アドバイスされたこと」
「子どもたちからの何気ない言葉」の記録が大事です。
教員採用試験の面接試験で「教育実習での失敗は?」と聞かれることもあります。
これに「特に失敗はありませんでした」。
面接官は、どう感じるか。
失敗せずにきちんとできる優秀な人材とは思わないでしょう。
教育実習には必死に取り組まなかったのかなと疑うと思います。
「ほどほどに無難になれば失敗しないでしょうが、人一倍積極的に子どもと関われば、失敗することもあるはず・・・」
ではないでしょうか。