東京アカデミー横浜校
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みなさんこんにちは。
東京アカデミーの片貝です。
皆さんもご承知の通り、第112回看護師国家試験から新しい出題基準(令和5年版)が適用されます。
本日はその新しい出題基準(令和5年版)と直近3回(第109・110・111回)の看護師国家試験を照らしあわせ、直近3回の中で、毎回出題されていた出題基準の「項目」をご紹介いたします。
あわせて、その項目に該当する過去問についてもご紹介いたします。
◇過去3回(第109~111回)で毎回出題された出題基準の項目
母性看護学
目標Ⅲ.妊娠・分娩・産褥期および早期新生児期における看護について基本的な理解を問う。
大項目「6.産褥期の看護」
中項目「B.褥婦の健康と生活のアセスメント」
小項目「子宮復古」
◇上記項目に該当する過去問
<第111回 午後問題106>
次の文を読み、問いに答えよ。
A さん( 32 歳、初産婦)は妊娠39 週4 日に3 , 200 g の男児を経腟分娩で出産した。分娩時に会陰切開縫合術を受けた。
児のApgar〈アプガー〉スコアは1 分後9 点、5 分後10 点であった。分娩時の出血量200 mL、分娩所要時間12 時間30 分であった。
分娩室から病室に帰室する前に尿意を自覚したためトイレまで歩行し、排尿があった。
106 帰室時に看護師がA さんに行う説明で適切なのはどれか。
1 .「排泄後は会陰部を消毒しましょう」
2 .「会陰縫合部が痛くなったら温めましょう」
3 .「6 時間おきにトイレに行って排尿しましょう」
4 .「悪露に血の塊が混じったら看護師に知らせてください」
正答 4
<第110回 午前問題111>
111 産褥4 日。A さんは、血圧112 / 80 mmHg、脈拍76 / 分、Hb 11 . 2 g/dL、Ht 37 . 0 %。子宮底を臍下4横指に硬く触れる。
悪露は赤褐色で少量。凝血の混入や悪臭はない。乳房は緊満しており移行乳が分泌している。
A さんは「夜中も3 時間ごとくらいに授乳をするためほとんど眠れていません」と話している。表情は穏やかである。
A さんのアセスメントとして適切なのはどれか。
1 .貧血である。
2 .産後うつ病である。
3 .子宮復古は順調である。
4 .乳汁分泌が遅れている。
正答 3
<第110回 午後問題107>
107 A さんは16 時15 分、3 , 300 g の男児を経腟分娩で出産した。Apgar〈アプガー〉スコアは1 分後9 点。
胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は600 mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。
脈拍90 / 分、血圧116 / 76 mmHg。意識は清明。A さんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。
このときの看護師のA さんへの対応で最も適切なのはどれか。
1 .子宮底の輪状マッサージを行う。
2 .膀胱留置カテーテルを挿入する。
3 .水分摂取を促す。
4 .全身清拭を行う。
正答 1
<第109回 午前問題62>
62 子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
1 .観察は排尿前に行う。
2 .褥婦にはFowler〈ファウラー〉位をとってもらう。
3 .褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。
4 .子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。
正答 3
<第109回 午後問題106>
次の文を読み、問いに答えよ。
A さん( 30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2 度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。
分娩3 時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1 日のA さんのバイタルサインは、体温36 . 8 ℃、脈拍72 / 分、血圧118 / 70 mmHg であった。
子宮底は臍下1 横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。
乳房緊満(-)、乳管開口数は左右とも4、5 本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
106 この時のA さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
1 .子宮収縮は良好である。
2 .縫合部に感染徴候がみられる。
3 .分娩の受け止めに問題がある。
4 .産褥日数に比べて進行性変化が遅い。
正答 1
過去問は国家試験対策において重要なツールになります。
過去の傾向を知ることで、国家試験で重要となる項目が見えてきます。
なお、新しい出題基準はこちらから確認できますのでチェックしておきましょう。
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