東京アカデミー池袋校
ブログ
こんにちは。東京アカデミー池袋校の公務員担当です。
今回のブログは、志望する自治体について調べるときに、自治体のホームページのどこを見れば良いのかということをお伝えしていきます。
そもそも自治体研究が必要なのは、採用試験の時、あるいは採用され職員として働いた時に、自らの方向性とのギャップを生まないためにあらかじめ知っておいた方が良いからだと私は考えます。
採用試験では、ほぼ必ず面接試験が課されます。そして面接試験では志望動機がよく聞かれます。「なぜ公務員になりたいの?」という質問に対しては、自らの答えや考え方を持っている方は多いと思います。では、「なぜうちの市(区)の職員になりたいの?」と面接で聞かれたときに、明確に答えられる方はどれくらいいるでしょうか。あまり多くないと思います。やはり面接官としては、受験生がどのような理由・考えを持ってわが町を選んだのかということは気になりますし、その理由が自治体の現状とマッチしたものかも評価のポイントとしてはあると思います。
自治体のホームページ上で、必ずチェックしていただきたい箇所があります。それは自治体トップ(首長)に関するページです。「市長の部屋」とか「区長室」のような名前で、どの自治体にも設けられています。このページでは、首長のプロフィールやあいさつ文が掲載されています。まずはあいさつ文を見てみましょう。
下記は全く架空のあいさつ文であり、例として挙げます。
「昨年は、2015年度からの▲▲プロジェクトを実施し、10パーセントの向上を達成することができました。本年はこのプロジェクトの最終年であり、まさに集大成の1年であります。引き続き
『●●なまちづくり』を目指し、精力的に進めていきます。また、本年はあらたに◆◆計画の策定も目指してまいります」
このあいさつ文からは、その自治体が今、どのような事業を進めているか、その事業はどれくらい進んでいるのか、今後何を目指し、何をしようとしているのかという全体像が見えてきました。ここを見るだけでこの自治体の方向性が、自分が公務員として取り組みたい分野とマッチしているかどうかを確認することできます。
首長のプロフィールも念のため確認しておいた方が良いでしょう。過去のある市の合格者の中には、市長のプロフィールに載っていた趣味と自分自身の趣味がたまたま一緒で、最終面接の際に、その話で意気投合したことがありました(合格者は「趣味の話で深く興味を持ってもらえたことが合格につながったのではないか」と分析していました)。もちろん無理やり趣味を合わせにいくことはしなくて良いですが、見ておいて損はないと思います。