東京アカデミー町田教室
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みなさんこんにちは。
東京アカデミーの片貝です。
皆さんもご承知の通り、第112回看護師国家試験から新しい出題基準(令和5年版)が適用されます。
本日はその新しい出題基準(令和5年版)と直近3回(第109・110・111回)の看護師国家試験を照らしあわせ、直近3回の中で、毎回出題されていた出題基準の「項目」をご紹介いたします。
あわせて、その項目に該当する過去問についてもご紹介いたします。
◇過去3回(第109~111回)で毎回出題された出題基準の項目
精神看護学
目標Ⅱ.主な精神疾患・障害の特徴と看護について基本的な理解を問う。
大項目「2.主な精神疾患・障がいの特徴と看護」
中項目「B.精神作用物質使用による精神・行動の障害」
小項目「症状と看護」
◇上記項目に該当する過去問
<第111回 午後問題66>
66 長期に大量飲酒をした後で、急に断酒した際にみられるのはどれか。
1 .病的酩酊
2 .振戦せん妄
3 .アルコール性認知症
4 .Korsakoff 〈コルサコフ〉症候群
正答 2
<第110回 午後問題62>
62 アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴とするのはどれか。
1 .肝性脳症
2 .ペラグラ
3 .Wernicke〈ウェルニッケ〉脳症
4 .Creutzfeldt-Jakob〈クロイツフェルト・ヤコブ〉病
正答 3
<第110回 午後問題109>
次の文を読み、問いに答えよ。
A さん( 32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。
保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。
109 入院時のA さんへの看護師の対応として適切なのはどれか。
1 .二度と使用しないと約束させる。
2 .回復が期待できる病気であることを伝える。
3 .使用をやめられなかったことに対する反省を促す。
4 .自分で薬物を断ち切る強い意志を持つように伝える。
正答 2
<第110回 午後問題111>
111 入院後1 か月、A さんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。
もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。
A さんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。
1 .否認
2 .共依存
3 .身体依存
4 .精神依存
5 .離脱症状
正答 4
<第109回 午後問題112>
次の文を読み、問いに答えよ。
次の文を読み112 ~ 114の問いに答えよ。
A さん( 43 歳、男性、会社員)は、妻( 38 歳)と2 人暮らし。1 年前から、仕事上の失敗を上司から叱責されることが続いていた。
半年前からA さんの飲酒量は次第に増えていき、最近では酒気を帯びたままの出勤や、飲酒を原因とした遅刻や欠勤をすることが増えていた。
ある夜、A さんは居酒屋で多量に飲酒し、その場で意識が消失したため、救急車で救命救急センターへ搬送され、入院となった。
器質的検査および生理的検査では異常が認められなかったが、入院翌日に飲酒の問題について同じ病院内の精神科を受
診した結果、A さんはアルコール依存症と診断された。
112 入院後3 日までにA さんに出現する可能性が高い症状はどれか。2 つ選べ。
1 .観念奔逸
2 .緘黙
3 .強迫症状
4 .幻覚
5 .振戦
正答 4.5
過去問は国家試験対策において重要なツールになります。
過去の傾向を知ることで、国家試験で重要となる項目が見えてきます。
なお、新しい出題基準はこちらから確認できますのでチェックしておきましょう。
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合格に向けていっしょに頑張っていきましょう!