東京アカデミー鹿児島校
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みなさん、こんにちは!東京アカデミー鹿児島校です!
本日は、計算式と基準値を一部ご紹介いたします。
1分間の滴下数=輸液量(mL)×輸液セットの滴数÷点滴時間(分)
成人輸液セット:1 mL ≒ 20 滴 1 時間量÷ 3 = 1 分間の滴下数
小児輸液セット:1 mL ≒ 60 滴 1 時間量= 1 分間の滴下数
ボンベの使用可能時間=ボンベ容量( L )×現在の圧力計の値(MPa)÷充填圧力( MPa )×現在の流量(L)
消毒液必要薬液量=作りたい量(mL)×指示濃度(%)÷もとの薬液濃度(%)
項目 | 略記号 | 基準値 |
尿量 尿比重 |
pH | 1 , 000 〜1 , 500 m L/ 日 1 . 015 〜1 . 025 5 〜7 |
赤血球数 | RBC | ♂:430 万〜530 万/ μ L(mm3 ) |
♀:380 万〜480 万/ μ L(mm3 ) | ||
血色素量(ヘモグロビン) | Hb | ♂:14 〜18 g/dL |
♀:12 〜16 g/dL | ||
ヘマトクリット | Ht | ♂:40 〜50 % |
♀:35 〜45 % | ||
総蛋白 | TP | 6 . 5~8 . 0 g/dL |
アルブミン | ALB | 4 ~ 5 g/dL |
尿素窒素 | BUN | 20 mg/dL 未満 |
クレアチニン | Cr | 1 mg/dL 未満 |
上記を踏まえて、チェックテストに挑戦してみてください👀✨
問1)職場の定期健診で血清トリグリセリド値が110 mg/dL であった30 代男性に食生活の改善を指導した。
問2)胃全摘出後の悪性貧血の患者に、鉄剤の内服で貧血症状は軽快するので心配いらないと説明した。
問3)滅菌とは、病原微生物を死滅させることで、プラスチックやゴム製品はガス滅菌( EOG )を行う。
問4)分娩第3 期とは、胎児娩出後から後産(羊水、卵膜、胎盤、臍帯)が完全に娩出されるまでの期間で、原則として1 時間は自然にまかせる。
問1) × 血清トリグリセリド値の基準値は50 ~149 mg/dL である。150 mg/dL 以上となると、高トリグリセリド血症とされる。これは脂質異常症の診断基準の1 つになっており、動脈硬化の誘因の1 つとなるため、注意する。
問2) × 悪性貧血は胃全摘出などで胃液内因子(キャッスル因子)の欠損によりビタミンB12 の吸収障害が原因で起こる。大球性貧血のため、巨赤芽球性貧血ともいう。胃全摘出後では数年経ってから生じる。治療には筋肉注射によるビタミンB12 投与が数か月毎に一生行われる。鉄剤による治療が必要なのは鉄欠乏性貧血である。
問3) × 感染防御の3 原則は、病原体の除去・感染経路の遮断・抵抗力の増強である。病原体を除去する方法に滅菌と消毒がある。滅菌は、すべての微生物を死滅させることで、消毒は病原微生物を死滅あるいは除去することである。また、熱に弱いカテーテルなどのゴムやプラスチック製品などは、エチレンオキサイドガス( EOG )を用いたガス滅菌が適している。
問4) × 分娩第3 期とは、胎児娩出後から胎児付属物娩出までの期間をいう。初産婦で15 ~ 30 分、経産婦で10 ~ 20 分で、子宮収縮と重力によって胎盤は娩出される。もし、胎盤剝離徴候も出血もなければ、30 分くらいは自然にまかせる。自然剝離しない場合は、用手剝離が行われる。(胎盤剝離徴候の種類も見ておこう。)
いかがでしたでしょうか?
曖昧に認識していた項目があれば、この機会にしっかり覚えていきましょう!☺