東京アカデミー大阪校
ブログ
こんにちは、大阪校の国家試験対策担当です。
今回の高正答率問題は、「公衆栄養学」から2問ご紹介します。
139 食品の生産と流通、消費に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
⑴ フードバランスシート(食料需給表)の作成は、国連世界食糧計画( WFP )の作成の手引きに準拠している。
⑵ 品目別食料自給率は、各品目における自給率を重量ベースで算出している。
⑶ わが国の食料自給率(カロリーベース)は、先進諸国の中で高水準である。
⑷ 食料品が入手困難となる社会状況を、フードファディズムという。
⑸ 食料自給率の向上に向けた取組として、スマート・ライフ・プロジェクトがある。
正答は⑵。正答率68.2%でした。
フードファディズムは、第36 回国試で初めて出題された食情報の提供に関連する用語で、第36 回No.100のヘルスシテラシーと関連付けて学習しておきましょう。
フードファディズムとは、食品や栄養が健康に与える影響を、過大に信じたり、評価したりすることです。食料品店の減少や高齢化の進展により、高齢者を中心に食料品の買い物で不便や苦労を感じる消費者が急増している社会問題を、食料品アクセス問題という。また、安価で良質な生鮮食品などを購入するのが困難な状態のことをフードデザートといいます。
152 「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量」に示されている栄養素である。正しいのはどれか。1 つ選べ。
⑴ ビタミンA
⑵ ビタミンD
⑶ ビタミンE
⑷ ビタミンB1
⑸ ビタミンB6
正答は⑷。正答率69.7%でした。
「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量」は、厚生労働省が2011年の東日本大震災の発生を受けて公表したものである。被災後約3 か月頃までの段階で欠乏しやすい栄養素について算定した値であり、ビタミンA、D、E、B6 については示されていない。
第36回国家試験 問題は厚生労働省のHPで確認いただけます。
※正答率は、弊社自己採点会へご参加いただいた方の解答データを基にしています。