東京アカデミー北九州教室
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みなさんこんにちは。
東京アカデミー教採担当です。
早速ですが、昨日10/27に文部科学省HPにおいて「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」が公開されました。
生徒指導上の諸課題の現状を把握することにより、今後の施策の推進に資することを目的とし、児童生徒の問題行動等について、事態をより正確に把握し、これらの問題に対する指導の一層の充実を図るため、毎年度、暴力行為、いじめ、不登校、自殺等の状況等について調査を行っているものです。(文部科学省HPより引用)
調査の趣旨 児童生徒の問題行動等について、全国の状況を調査・分析することにより、教育現場における生徒指導上の取組のより一層の充実に資するものとするとともに、その実態把握を行うことにより、児童生徒の問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応に、また、不登校児童生徒への適切な支援につなげていくもの。 |
各項目について、要点を以下にご紹介します。
小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は615,351件(前年度517,163件)であり、前年度に比べ98,188件(19.0%)増加。
● 小・中学校及び特別支援学校においては、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、続いて「軽くぶつかられたり、遊ぶ
ふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が多い。
● 高等学校においては、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、続いて「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌
なことをされる」が多くなっている。
● 「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる。」の件数は全体で21,900件で、引き続き増加傾向にある。
小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は76,441件(前年度66,201件)であり、前年度から10,240件(15.5%)増加。
「新型コロナウイルスの感染回避」により30日以上登校しなかった児童生徒数は、小学校42,963人(前年度14,238人)、中学校16,353人(前年度6,667人)、高等学校12,388人(前年度9,382人)となり増加となった。
小・中学校における不登校児童生徒数は244,940人(前年度196,127人)であり、前年度から48,813人(24.9%)増加。在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は2.6%(前年度2.0%) 。
過去5年間の傾向として、小学校・中学校ともに不登校児童生徒数及びその割合は増加している(小学校H28:0.5%→ R03:1.3% 、中学校 H28:3.0%→ R03:5.0%)。
小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒数は368人(前年度415人)。
調査開始以来過去最多であった昨年度より減少したものの、小中学生は増加傾向にある。
上記概要からも現在の教育現場が抱える様々な課題が見えてきます。
採用試験を受験する皆さんは、これらの状況を踏まえて試験対策(特に面接や集団討論などの人物評価試験)を進めていかなければなりません。
その意味でも、この調査結果は非常に重要なものです。ぜひ、目をとおして理解を深めてください。