【教員採用試験】東京都「令和3年度　児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について

こんにちは。
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー立川校の教員採用試験担当です。

10月27日のブログでは、文部科学省より発表された「令和3年度　児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果についてご案内をさせていただきました。
本日は、東京都における「令和3年度　児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果についてご案内をさせていただきます。

調査結果のポイント

東京都より下記の4点が発表されています。

• 暴力行為の発生件数は2,119件であり、前年度と比べ、335件増加した。小学校では319件、中学校では18件増加し、高等学校では2件減少している。
• いじめの認知件数は、前年度と比べ17,297件増加となる59,835件であり、小学校、中学校、特別支援学校において増加し、高等学校では減少している。3月31日時点のいじめの解消率は80.8％であり、前年度と比べ、小学校、中学校、高等学校で上昇し、特別支援学校で低下している。
• 小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童・生徒数は小学校7,939人、中学校13,597人であり、前年度と比べ、小学校で1,622人、中学校で2,226人増加した。不登校出現率は小学校1.33％、中学校5.76％であり、前年度と比べ、小・中学校ともに上昇している。学校復帰率は小学校26.7％、中学校22.6％であり、前年度と比べ、小学校では低下し、中学校では上昇している。
• 高等学校における長期欠席者数は12,353人であり、前年度と比べ、全日制で大幅に増加し、定時制で減少した。中途退学者数は1,462人であり、前年度と比べ、全日制では17人減少し、定時制では26人減少した。

各項目のポイント

上記に挙げられている、暴力行為、いじめ、不登校・長期欠席に関するそれぞれのポイントを下記に一部ご案内させていただきます。

• 暴力行為
  平成25年度から令和3年度までの暴力行為の発生件数の推移をみると、小学校では増加傾向にあり、中学校、高等学校では、減少傾向にある。

• いじめ
  態様については、いずれの校種においても、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最多となる。2番目に多いのは、小学校、中学校、特別支援学校では「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」、高等学校においては「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」となる。

• 不登校
  不登校の要因は、「主たるもの」及び「主たるもの以外にも当てはまるもの」の計について、小学校では本人に係る状況の「無気力・不安」が最も多く、次いで家庭に係る状況の「親子の関わり方」、本人に係る状況の「生活リズムの乱れ、あそび、非行」が多い。中学校では、本人に係る状況の「無気力・不安」が最も多く、次いで学校に係る状況の「いじめを除く友人関係をめぐる問題」 、「学業の不振」が多い。

本試験では、どのように対応をするかを問われることになりますので、発生件数等の状況を正確に知っておく必要があります。
また、東京都独自の取り組みや今後の対応など、東京都の方針についても、文部科学省の対策と併せて必ず押さえておきましょう。
調査結果の詳細は、下記よりご確認いただけます。

「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について（東京都ホームページ）

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