昨年度『冬期講習テキスト』から、出題！の【解答編】です。

こんにちは。全国最大の看護師国家試験対策の予備校、東京アカデミー池袋校の福田です。

10月2日（日）のブログ「昨年度『冬期講習テキスト』から、出題！」で、10月25日（火）のブログで解答を掲載しますと書いたにも関わらず、遅くなってしまい申し訳ございません。

お詫び申し上げます。

それでは、さっそく解答です。問題編は、上のリンクでご覧ください。

22【正答】1

26【正答】3

1 ．×　排尿時には、骨盤内臓神経（副交感神経）が興奮して内尿道括約筋が弛緩する。
2 ．×　排尿時には、陰部神経（体性神経）の抑制により外尿道括約筋が弛緩する。
3 ．○　排尿時は、骨盤内臓神経（副交感神経）が興奮して膀胱が収縮する。
4 ．×　尿管は、腎臓で生成された尿を膀胱へ移送する管である。尿管平滑筋の収縮は排尿とは関係なく、腎杯の平滑筋が発する活動電位によって収縮している。

29【正答】3、5

1 ．×　食後、血糖が上昇することによりインスリンが分泌される。その結果、細胞内へのグルコースの取り込みが促進される。
2 ．×　食後は血糖が上昇するため、グリコーゲンの分解は抑制される。また、インスリンの作用により血中の余分なグルコースはグリコーゲンに合成され、肝臓や筋肉に貯蔵される。
3 ．○　糖新生とは、グルコースが不足したとき、血糖値が低下しないように、特定のアミノ酸、グリセリン、乳酸からグルコースを産生する代謝経路のことをいう。種々のホルモンが関与し、主に肝臓で行われる。食後は血糖が上昇しているため、糖新生は抑制される。
4 ．×　体内にある脂肪の分解は、血糖低下時に促進される。食後は血糖が上昇しているため、脂肪の分解は抑制される。
5 ．○　食後、血糖が上昇することにより、膵臓のランゲルハンス島β細胞からインスリンが分泌される。

39【正答】2

自立支援医療とは、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づくもので、更生医療、育成医療、精神通院医療の3つから成る公費負担医療制度である。
1 ．×　結核児童への療育の給付は、児童福祉法に規定されており、都道府県が支給認定を行う。
2 ．○　身体障害者への医療（更生医療）は、市町村が支給認定を行う。
3 ．×　精神障害者への通院医療（精神通院医療）は、都道府県、政令市が支給認定を行う。
4 ．×　未熟児への医療（養育医療）は、母子保健法に規定されており、市町村が支給認定を行う。
なお、育成医療は、身体に障害のある18歳未満の児童に対する医療であり、市町村が支給認定を行う。

64【正答】3

胃切除術後のダンピング症候群は、食後30分以内に起こる早期ダンピング症候群と、食後2～3時間経過後に起こる晩期ダンピング症候群に分類される。早期ダンピング症候群では、発汗・めまい・動悸などの全身症状と、悪心・腹部膨満感・下痢などの消化器症状が出現するが、安静により数分～十数分で症状が改善する。一方、晩期ダンピング症候群は、糖質の急速な小腸通過により発生する高血糖に対し、インスリンが大量に分泌されて起こる低血糖発作である。発汗・頻脈・動悸・手指振戦・顔面蒼白などの低血糖症状が出現し、ときには意識を失う場合もある。
1 ．×　ダンピング症候群は、食べ物の糖質が急速に小腸へ送られることで発症するため、食事はゆっくりと時間をかけて行い、十分に咀嚼する。
2 ．×　1 回の食事量を少なくし、小腸内への食物流入量を減らすことによって、食後の急激な血糖上昇を防ぐ。また、適宜間食を摂ったり空腹感を少なくしたりすることで、食後の急激な血糖上昇を防ぐ。
3 ．○　糖質を減らし、蛋白質を多くすることで血糖の急激な上昇を防ぐことができる。
4 ．×　食事中に水分を多く摂取すると、食べ物が小腸へ急速に送り込まれ、血糖が急激に上昇する。そのため、食事中の水分摂取は少なめにする。

81【正答】3

1 ．2 ．4 ．×　加齢により、肺の弾力性・肺活量・換気量は低下する。
3 ．○　呼吸機能全般の低下により、肺に残る空気（残気量）は増加する。

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