東京アカデミー金沢校
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こんにちは。東京アカデミー金沢校の加藤です。
霧の中で秋の色を味わいました。
今回のブログも、第112回看護師国家試験から適用される新出題基準と、出題基準の中に含まれるカタカナ言葉についてお伝えします。
これまでアップしているのは…
①必修問題編➡コチラ
②人体の構造と機能編➡コチラ
③疾病の成り立ちと回復の促進編➡コチラ
④健康支援と社会保障制度編➡コチラ
⑤基礎看護学編➡コチラ
⑥成人看護学編➡コチラ
⑦老年看護学編➡コチラ
⑧小児/母性看護学編➡コチラ
今回は、⑨精神看護学編をお届けします。
💖改定の概要 ~精神看護学~
身体合併症のある患者への看護や、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築と社会資源の活用など、近年の精神看護における動向を踏まえて項目の充実を図った。
[厚生労働省HP] 保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版 改定概要より抜粋
🔶新出題基準に新しく加わった小項目(キーワード) ~精神看護学~
・自殺対策
・災害派遣精神医療チーム<DPAT>
・トラウマインフォームド・ケア<TIC>、逆境体験性の健康に関連する状態
・共同意思決定、共同創造<コプロダクション>
[身体状態に関する看護【注1】]・身体合併症のある患者の看護 ・フィジカルアセスメントとケア
・地域移行・地域定着支援
・精神障害にも対応した地域包括ケアシステム【注2】
・精神科外来看護
・アウトリーチ【注3】
[社会資源の活用とケアマネジメント【注4】]家族会
[多職種連携と看護の役割]助産師、介護支援専門員【注5】
[コンサルテーションと連携【注6】]コンサルテーション事例の特徴、コンサルテーションを担う職種の役割
※今回(令和5年版)の出題基準で新しく追加されたカタカナ言葉は、こちらに記載しています。
【注1】
大項目「精神疾患・障害がある者とその家族への看護」の中に、中項目「身体状態に関する看護」が新設されました。
【注2】
⑦老年看護学編(←クリック/タップ)でも取り上げましたが、地域包括ケアシステムは2025年をめどに厚生労働省が構築しようとしている要注目事項です。ここのところ、毎年のように出題されておりますので、確実に押さえておきましょう!
【注3】
★アウトリーチとは?…「手を伸ばす」という意味。援助が必要であるにもかかわらず、自発的に申し出をしない人々に対して、公共機関などが積極的に働きかけて支援の実現をめざすこと。医療機関が、在宅の患者や要介護者を訪問して社会生活を支援する活動など。訪問支援。
【注4】
「家族会」のように、それだけでは意味が分かりづらいものは、その小項目が属する中項目(出題範囲)を[カッコ]内に青字で記載しています。
【注5】
中項目「多職種連携と看護の役割」において、連携する他職種として、「医師、歯科医師、保健師、精神保健福祉士、作業療法士、精神保健福祉相談員、ピアサポーター、薬剤師、公認心理師」の他に、新たに助産師、介護支援専門員が加わりました。
【注6】
大項目「精神保健医療福祉における多職種連携」の中に、中項目「コンサルテーションと連携」が新設されました。
🔶小項目の中にあるカタカナ言葉 ~精神看護学~
・精神保健医療福祉の改革ビジョン
・スティグマ
・危機<クライシス>の概念、危機<クライシス>の予防、ストレスと対処
・プロセスレコードの活用
・レジリエンス、リカバリ<回復>、ストレングス<強み、力>、エンパワメント
・ストレス脆弱性
・睡眠と概日リズム<サーカディアンリズム>
・心理教育的アプローチ
・生活技能訓練<SST>
・家族のストレスと健康状態のアセスメント、家族の対処力とソーシャルサポートのアセスメント、家族システムのアセスメント
・リハビリテーションの概念
・国際生活機能分類<ICF>
・精神科デイケア、精神科ナイトケア
・行政との連携(保健所、市町村、精神保健福祉センター)
・精神疾患・障害者ケアマネジメントの基本的考え方
・社会資源の活用とソーシャルサポート
・セルフヘルプグループ
・居宅介護<ホームヘルプ>
・短期入所<ショートステイ>
・就労継続支援A型・B型
・共同生活援助<グループホーム>
・暴力予防プログラム
・ピアサポーター
・リエゾン精神看護
※以前の出題基準から継続して記載されているカタカナ言葉を挙げています。(アルファベットも含む)
※カタカナ言葉に注目する理由は、「なおこ先生のひよこ道場」6月号コラム内の「出題基準はカタカナから制覇せよ!!」をご参照ください。
新出題基準の全容については、👇をご確認ください。
[厚生労働省HP] 看護師国家試験出題基準
次回は、在宅看護論/地域・在宅看護論編をお送りします。
ぐんと寒さが増してまいりました。くれぐれもご自愛くださいね✨