東京アカデミー難波教室
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皆さん、こんにちは!公務員試験の予備校、東京アカデミーです。
COP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)がエジプト・シャルムエルシェイクで開催されています。
連日報道されていますので、みなさんも関心をお持ちだと思います。今回の会議は2015年のCOP21で採択され、翌年11月に発効されたパリ協定に基づき議論が行われています。
まずは下記問題にチャレンジし、パリ協定について復習しましょう!
下記のパリ協定に関する記述のうち、正しいものはどれか。
① 1997年に1997年に採択された京都議定書と同様に、先進国にだけ温室効果ガスの削減を義務付けている。
② 産業革命前からの気温上昇を、できれば2度に抑えることを目標としている。
③ 日本は温室効果ガスの排出を、2030年度には2013年度比で26%削減する中間目標を打ち出した。
④ 2019年度時点で、日本の温室効果ガス排出は2013年度比30%減となっており、中間目標の達成の可能性は高まっている。
⑤ 温室効果ガス排出の実質ゼロとは、再生可能エネルギーの利用を増やし排出を減らすとともに、植物などが吸収する分を差し引いて収支でゼロにする考え方である。
解答 5
1誤り。京都議定書では先進国だけに温室効果ガスの削減を義務付けたが、パリ協定ではすべての国が削減に取り組む義務を負う。
2誤り。2度よりかなり低く、できれば1.5度に抑えることを目標としている。
3誤り。従来の26%削減から7割以上引き上げ、46%削減する中間目標を打ち出した。
4誤り。2019年度時点で14%減にとどまっており、削減のペースを急激に上げなければ目標の達成は難しい。
いかがでしたでしょうか。数値目標や日本が現在置かれている状況をしっかりと把握しておく必要がありますね。
では今回のCOP27ではどのようなことが焦点となっているのでしょうか。
【出題予想】
・異常気象によって甚大な災害被害に見舞われている途上国への支援策
近年異常気象や環境の激変が世界中で頻発しています。議長国のエジプトは、こうした途上国の「損失と損害(ロス&ダメージ)」を巡る議論の進展に強い意欲を示しており、COPで初めて主要テーマとなっています。
⇒支援を求める発展途上国と、支援する先進国がどこまで歩み寄れるのかがポイント。大規模洪水が発生したパキスタンは早急な支援を訴えています。
・アメリカの強いリーダーシップ
強い温室効果があるとされるメタンについて、世界全体で30%以上の削減を目指す必要があり、規制を強化することで国内の石油・ガス産業の排出量を2030年までに2005年と比べて87%削減すると表明しました。
また今年8月、気候変動対策に巨額の予算を投じる法律を成立させた成果を強調し、2030年までに国内の温室効果ガスの排出量を50%以下にするという目標を達成できるとアピールしました。
日本は温室効果ガスの削減が順調に進んでいるとは言えません。会議の結果を受けて、新たな方向性が示されるかもしれませんので、引き続き環境行政について注視しましょう!
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