東京アカデミー横浜校
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みなさんこんにちは。
東京アカデミーの片貝です。
皆さんもご承知の通り、第112回看護師国家試験から新しい出題基準(令和5年版)が適用されます。
本日はその新しい出題基準(令和5年版)と直近3回(第109・110・111回)の看護師国家試験を照らしあわせ、直近3回の中で、毎回出題されていた出題基準の「項目」をご紹介いたします。
あわせて、その項目に該当する過去問についてもご紹介いたします。
◇過去3回(第109~111回)で毎回出題された出題基準の項目
看護の統合と実践
目標Ⅳ.複合的な事象において看護の知識を統合し活用できる判断能力を問う。
大項目「4.臨床実践場面における統合的な判断や対応」
中項目「A.対象や家族に切れ目のない支援を提供するための継続した看護」
小項目「A~Eのテーマをもとに、専門分野の各科目で学んだ内容を統合し、臨床実践場面における状況設定問題として出題する」
◇上記項目に該当する過去問
<第111回 午前問題73>
73 多発性骨転移がある終末期の大腸癌患者( 53 歳、女性)が、外科病棟から緩和ケア病棟に夫に付き添われ転棟してきた。
転棟時の申し送りについて、緩和ケア病棟の看護師が外科病棟の看護師から収集する情報で最も優先すべきなのはどれか。
1 .疼痛コントロールの状況
2 .自宅の居住環境
3 .大腸癌の術式
4 .夫の面会頻度
正答 1
<第110回 午後問題118、119>
次の文を読み118 ~ 119の問いに答えよ。
A さん( 88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞を発症し左半身麻痺の後遺症がある。
杖歩行はでき、要介護2 で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、
いつもと様子が違うことを心配した妻がA さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。
バイタルサインは、体温37 . 5 ℃、呼吸数20 / 分、脈拍100 / 分、血圧140 / 60 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %( room air)。
検査所見:赤血球410 万/μL、白血球6 , 800 /μL、Ht 50 %、総蛋白6 . 5 g/dL、尿素窒素25 mg/dL、Na 150 mEq/L、K 3 . 8 mEq/L、血糖値110 mg/dL、CRP 0 . 01 mg/dL。
胸部エックス線写真に異常なし。
118 A さんの状態をアセスメントするために、外来看護師が収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。
1 .口渇感
2 .呼吸音
3 .尿比重
4 .腹部膨満感
正答 3
119 A さんは入院となり、点滴静脈内注射が開始された。入院当日の夜間、A さんは「ここはどこか、家に帰る」などと言い、
点滴ラインを触ったり杖を使わずにトイレに1 人で行こうとしたりして落ち着かず、ほとんど眠っていなかったと
夜勤の看護師から日勤の看護師に申し送りがあった。
日勤でA さんを受け持つ看護師の対応として適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 .時計をA さんから見える場所に置く。
2 .主治医にA さんの退院について相談する。
3 .日中はA さんにスタッフステーションで過ごしてもらう。
4 .点滴ラインがA さんの視界に入らないようにする。
5 .日中はA さんの病室の窓のカーテンを閉めておく。
正答 1.4
<第109回 午前問題119.120>
次の文を読み119 ~ 120の問いに答えよ。
A さん( 75 歳、女性)は、脂質異常症と高血圧症で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。
A さんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。
外来看護師が声をかけると、A さんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。
119 検査の結果、A さんは左脳の運動野に脳梗塞を発症していることが分かった。
A さんは3 週間の入院治療を経て転院し、2 か月間のリハビリテーションを行うことになった。
転院先の医療機関に提供する情報で最も優先するのはどれか。
1 .診療情報提供書
2 .要介護認定の申請書
3 .医療相談員の相談記録
4 .使用中の車椅子の機種
5 .身体障害者手帳の申請書
正答 1
120 A さんは、2 か月間のリハビリテーションの結果、健側をつかってベッド上で端坐位ができるようになり、
補装具をつければ軽介助で歩行できる状態まで回復した。退院後はベッド柵をつけた介護用ベッドを設置し、自宅で生活をする予定である。
A さんが自宅で使用する介護用ベッドの柵の配置を図に示す。ベッド柵の配置で適切なのはどれか。
※選択肢
左上 1 右上 2
左下 3 右下 4
正答 1
過去問は国家試験対策において重要なツールになります。
過去の傾向を知ることで、国家試験で重要となる項目が見えてきます。
なお、新しい出題基準はこちらから確認できますのでチェックしておきましょう。
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