東京アカデミー東京校
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第3回チューターブログ～教育時事・都の特色～

試験情報

2020.01.25

皆さんこんにちは。東京アカデミー東京校　教員採用試験対策講座、チューターの後藤です。

前回は模試の活用についてお話しさせていただきました。今回は「教育時事・都の特色」について少しお話しできたらと思います。

年末の講義日の休憩中に少しお時間をいただいて、「教育時事・特色も大切ですよ。」という旨の話をさせていただきました。そのおさらいと、最近の教育時事を踏まえてお伝えします。

まず、東京都の教員採用試験において昨年最も出題数が多かったのが「教育法規」です。それに次いで多かったのが、「教育原理」と「教育時事・特色」です。

「原理」と「時事・特色」には、どちらでカウントすればよいのか正直迷う問題（内容は原理だけれども問われているのは時事問題の正誤など）でもあります。

しかし、「教育心理」や「教育史」よりも傾向として多く出題されるのはこちらですし、東京都の心理と史は正直なところ、セサミ以上の超難問レベルが出たり、非常に易しく一問一答レベルの問題も出てきたりするのですが、そもそも出題数が少ないのです。

ですから、法規や原理くらい重要であるのは実は教育時事・特色なのです。

とはいえ心理や史ももちろん重要なので、勉強していただきたいのですが、私がここでお伝えしたいのは、「教育時事・特色」を後回しにしないことです。

私の経験から申し上げますと、やはり根幹となる教育法規、原理、心理、史を先に完成させることに重点を置いていたため、時事特色は後回しになってしまい、試験に二か月前から少しずつ把握するようになりました。これでは、正直点数に結び付かないと思います。

皆さんには私のこの苦い経験を活かしていただき、時事・特色に強くなっていただきたいです。

さて、ここまで時事特色の重要性を説いてきましたが、皆さんは最近の教育に関するニュースや報告などは認知していますでしょうか？

例えば、給特法の改正により変形労働時間制が教員に反映されることとなります。　

　　　★詳細はコチラ　→　公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部を改正する法律の概要

　　　　　　　　　　　　　（引用元：文部科学省）

また、PISA2018の結果が出て、日本は読解力が3年前よりも更に下降してしまったとともに、特に根拠を持って説明する力に関する点が低いこと、ICT整備環境が非常に悪いこと、社会文化経済的な差により点数に有意な差がみられるということ、等々注視すべき結果と分析が報告されています。

　　　★詳細はコチラ　→　OECD生徒の学習到達度調査（PISA2018）（引用元：国立教育政策研究所）

加えて、これまで文科省は年1800億円超のお金を地方にばらまき、それにより学校内のタブレット端末数を上昇させようとしていましたが、使途が限定されない地方交付税交付金としての形であったため実効性が低く、整備が進みませんでしたが、国の経済政策として12月に2023年までにすべての公立小中学校で生徒一人につき一台のタブレットを保障すべく、今度は補助金として地方に渡す方式（GIGAスクール構想）に変えました。そのため一気に教育の情報化（ここでは授業内に限定）が進むと見られています。これらがそのまま試験に出るわけではないのですが、現在の教育動向を広く知っておくことで、正解への筋道となったり、論作文・面接で活用できたりします。

今後、このブログで教育時事・特色では王道なものと共に一見扱われにくいものも取り上げて、全般的に網羅していく予定です。皆さんもこのブログを読まれた後、それをレディネスとして実際に本文やPDFを読んでいただけるとより力になると思いますので通勤通学中のスキマ時間に確認してみてはいかがでしょうか。

ではまた。