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今回は、地方公務員『都道府県庁職員』について紹介していきます🥰
地方公務員というと、住民との関わりが多いというイメージを持たれる方が多いかもしれません。
ですが、住民との関わりが多いのは地方公務員の中でも市役所職員であり、そちらに比べると、県庁では意外に関わる機会は少ないのが実情です。
一方、県庁は、国との折衝や県内市役所の取りまとめを行う立場にあり、県内市町村にまたがる事業や政策を実行する際に市役所同士の連携・協力も促しながら、県内全域の発展に寄与します(広域行政といいます)。
また県内に存在する企業とも関わる機会も多く、県庁の仕事は市役所よりもスケールが大きいといえます👩💼👨💼
都道府県は、市町村の範囲を超える広域業務(総合開発計画、基幹道路・河川の整備、治山・治水事業、産業振興など)や都道府県で統一すべき業務(義務教育、社会福祉事務、各種許認可など)、そして市町村との連絡調整に関する業務などを担っています。
この役割分担のもと、県庁では行政課題に対応するための施策・事業等の企画立案、県の施策等の広報、県民からの相談対応、団体等に対する指導監督、法令等に基づく許認可、県税の賦課徴収などの業務のほか、予算決算、経理、庶務、人事労務など様々な業務を行います。
そして、これらの業務は本庁各課及び出先機関等が受け持つことになります。
また、現在は、少子・高齢化の進展、人口減少社会の到来、産業構造の変化、環境問題の新たな展開、子どもや青少年をめぐる問題の深刻化など取り組むべき課題があり、直近では新型コロナウイルス対応や頻発している大雨被害対応などの行政課題にも即応していく必要があります。
◆異動
行政職として採用されると、採用後は3~4年の周期で様々な課を異動することになります。
配属先は、県庁各課や地域振興事務所、保健所、土木事務所などの出先機関になります。
課の仕事は【業務内容】で述べた通り様々であり、配属された職員は決められた事務分担に基づいて仕事をしていきます。
県の長期計画の仕事に携わる職員や市町村との連携調整などの広域的な仕事に携わる職員もいれば、生活保護や県民税の徴収など直接県民と接する仕事に携わる職員もいます。また、企業を誘致する仕事に携わる職員もいます。
そして、人事異動により、職員は様々な仕事につき幅広い経験をしながら視野を広げ、成長していくことになります。
県行政は本当に幅が広く、入庁された方の中には「えっ!これも県庁の仕事なの?」「今度は今まで経験したことがない仕事だ!」と思われている方もおられるでしょう。今、この話をきいてちょっと不安だなと思う方もいるかもしれません。でも、新しい仕事をすることによって自分でも気がつかない資質に気づかされることもあります。
現代は、県民のニーズが多様化・複雑化しており、行政の仕事の幅もどんどん広がっています。新しい仕事にチャレンジする機会もより多くなるのではないでしょうか。そして、これからの職員には、幅広い視野はもちろん、より高い専門性も求められていくと思います。
◆スケールの大きさ
地方自治体では、各議会で認められた予算の範囲内の仕事をします。
同じような内容の事業でも、県庁であればこれからの県全体の方向性を考えた汎用性の高い規模の大きな事業になります。
また、新たな事業を作ったり、国から依頼があるような大きな事業で市町村をまとめたりすることになるので、スケールの大きな仕事に魅力を感じる方はやりがいを感じられるでしょう。
一方で、事業計画の策定、予算・決算の書類作成などの事務作業や関係法令の理解については、市町村職員から質問を受ける立場になるため、県庁職員はより勉強が必要になります。
2022年度の京都府庁の試験を例に挙げていきたいと思いますので、参考にしてください🌸
◆京都府職員(二類)
※京都府では、高卒程度の試験のことを二類という言葉で用いられてます。
(日時)
第一試験日:令和4年9月25日(日)
受付期間(インターネット申込):令和4年7月25日(月)~8月18日(木)正午
(試験内容)
◆第一次試験
・教養試験【2時間】
公務員として必要な一般的知識及び知能について、筆記試験を行います。
出題数50題のうち、次の区分により45題を解答する選択解答制です。
(1)必須解答の出題分野(34題)
社会科学(法律・政治③、経済②、社会②、人権②)、文章理解(英文③、現代文⑤)、判断推理⑨、数的推理⑥、資料解釈②
(2)選択解答の出題分野(16題中11題)
人文科学(国語②、地理③、日本史②、世界史②)、自然科学(数学・物理②、化学②、生物②、地学①)
・作文試験【1時間】
文章表現力をみる作文試験を行います。
(採点は第2次試験で行います。作文試験を受験しなかった場合は、棄権とみなします。)
・口述試験【集団面接】
1グループ4名程度に対する集団面接を行います。
◆第二次試験
・適性検査
職務の遂行に必要な適性について検査します。
・口述試験
個別面接を行います。
詳しくはこちらをご覧ください⏩令和4年度受験案内(二類)
また大卒程度の試験ですと、県職員の多くの試験(大卒)はA日程(例年は6月第4週ごろですが、2021年は6月20日の第3週でした)に実施されます。
その他独自で試験を実施する自治体(北海道・東京都・大阪府)もございます。
県職員と同等の規模での仕事をしたいとお考えの方は、試験内容等の確認が必須です。
公務員試験に面接がありますが、今回は特別に、京都府庁の面接の質問を一部紹介したいと思います🥰
(集団)
・自己紹介を1分半程度で述べよ
・あなたは表に立つタイプか、縁の下の力持ちのタイプか、どちらか。その理由も述べよ。(挙手制)
(個別)
・公務員として大切なことは何か
・京都府庁に来たことはあるか
最後に、『都道府県職員についてもっと詳しく知りたい!』という方は、ジョブタグに詳しく書いてありますので、下のリンクからご覧ください😊❗
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