東京アカデミー神戸校
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こんにちは。
教員採用試験の予備校 東京アカデミー神戸校です。
来年の教員採用試験での最注目話題の一つである生徒指導提要の改訂案。
いつ改訂版が公表されてもおかしくありませんが、皆さん、一度は読んでみましたか?
280ページ以上もある資料で、読むのも大変ですし、なかなか内容を把握するのも難しいものです。
そこで、今回は現行の生徒指導提要から変更された重要ポイントを3つ解説します。
目次 |
生徒指導提要の名前にもある、「生徒指導」の定義づけが今回の改訂案では変わっています。
比較してみると、こんな感じ。
生徒指導とは、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動
生徒指導とは、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと児童生徒が、自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。なお、生徒指導上の課題に対応するために、必要に応じて指導や援助を行う。
ここで注目したいのが、教育活動としての主体が変わっているという点です。
現行の定義では、教師側の働きかけが主体となる書き方であるのに対して、改訂案では児童生徒の成長・発達が主体となっている書き方になっています。
つまりは、これからの生徒指導は「教師がどうにかして子供たちを成長させる」のではなく、「子供たちが成長していくのを支える」という考え方が基本となってくるということです。
この生徒指導の定義づけの変更について、背景となっている答申があります。
それが、
『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)
です。
これからの教育課題の考え方を示した答申の一つなので合わせて確認しておきましょう!
次に、生徒指導の構造についてです。
以前のブログでも触れた内容ではありますが、もう少し詳しく解説します。
過去のブログはコチラ→【教員採用試験】生徒指導提要の改訂案が発表されました!
改訂案では「2軸3類4層構造」として説明がされています。
構造の字面としても複雑だと感じてしまいますが、実はそうでもありません。
「2軸3類4層構造」は、「いつ」「誰に」 「どのようなことを」するのかを説明したものです。
どういうことかというと……
ということです。
現行のものでは、成長を促す指導、予防的な指導、課題解決的な指導の3種類にのみ分類されています。
改訂案では、現行の分類よりもより具体的に詳しく分類して考えているというわけですね。
改訂案では「チーム学校」としての生徒指導について言及されている箇所が多く見受けられます。
平成27年の「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」でも言及されているチーム学校ですが、非常に複雑化・多様化した教育課題に向き合っていくためには、教職員同士や多職種の専門家、地域の人々などと連携・協働していく必要があるということです。
そうすることで、効率よく課題解決に当たることもでき、生徒指導の充実にも繋がるわけですね。
現行の生徒指導提要にも組織的な生徒指導についての説明がなされています。
しかし、今回の改訂案では
ことからもわかるように、組織として連携・協働していくことの重要性がより強調されていることが見えてきます。
今回は現行の生徒指導提要から変わった重要ポイント3つを解説しました。
どれも、これからの生徒指導そのものの考え方に直結するポイントでもありますので、しっかりと押さえておきましょう!
(また上記は改訂案ですので、変更される可能性もございますのでご注意ください)
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