東京アカデミー京都校
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皆さん、こんにちは。東京アカデミーの多田です。
本日は、皆さんの苦手な「視覚問題」を取り上げます。
2021年度に使用した「予想問題テキスト」の視覚問題をみてみましょう。
№61 Aさん(64歳、男性)は肝硬変と診断され、通院治療をしている。
本日、食道内視鏡検査を受けたところ、以下のような所見がみられた。
原因として考えられるのはどれか。
1 .門脈圧の亢進
2 .解毒機能の低下
3 .血液凝固因子の低下
4 .血清アルブミン値の低下
5 .ホルモンの代謝機能の低下
正解は選択肢1になります。
受験生は視覚問題の画像にくぎ付けになり、そこから問題を解こうとされる方が多いと思います。
しかしここでは、設問の文章にある「肝硬変」「食道内視鏡検査」に注目すべきです。
そこに気づけば、もう選択肢は「1.門脈圧の亢進」しか解答はないのです。
腎静脈以外の静脈が「門脈」をとおり、そこで分解・解毒された血液が心臓にもどります。
門脈圧が亢進(つまる)すると、門脈を介して心臓へとうまく血液を送ることができなくなります。
その結果、門脈とは別の経路を迂回するようになります。「側副循環」です。
細い血管に大量の血液が押し寄せ、静脈瘤(図のポコポコ)となります。
この仕組みを理解していれば、選択肢1しか解答はないのです。
視覚問題も結局は「人体の仕組み」「解剖生理」が理解できているか、がポイントとなります。
「視覚問題=難しい」と決めつけずに、取り組むことが必要です。
冬期集中講座でも視覚問題を取り上げます。講師が解説し、またそこから関連する事項を取り上げることで、
類似問題を解くヒントもお伝えします。
独学では気づけない、頻出出題ポイントを入手して、より確かな得点に繋げていきましょう。