東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当:石井です。
今回は、模擬授業を試験に課している自治体で多く見られる、模擬試験終了後の質問にスポットをあてて、どのように対策をしていくか考えていきたいと思います。
東京アカデミーでは、受験生からお送りいただいている受験の貴重な情報をまとめ、「パーフェクトガイド」に毎年そのデータを集約しています。その「パーフェクトガイド」を検索し、模擬授業後にどのような質問がなされているか、まずはその例について、質問された回数の多いものからまとめてみます。
上記4つの質問が、模擬授業後に質問される内容として頻出です。追質問としては回答の理由を尋ねたり、授業中の児童生徒の問題行動への対応を聞いたりするパターンが見られました。また、その他にも、『模擬授業をどこで教えてもらったか,協力人物は誰か。(学校に見てもらったか)』やGIGAスクール構想をもとにした『ICTを使うとしたらどう展開するか。』『デジタル教材を使用する時に気を付けていることは何か。』といった質問も見られました。
主な模擬授業後の質問について、評価の観点に沿ってカテゴリに分けていくと、
というようになります。特に「専門的な知識・技能」には「学習指導要領」についての知識が含まれることを忘れてはいけません。学習指導要領には単元の目標だけでなく、児童生徒に身に付けさせたい学力やつまづきそうなポイント、評価の観点など、授業をするうえで基本となる情報が満載です。学習指導要領を見ていなくても、与えられた資料で良い授業と評価されることはあります。しかし、模擬授業後の質問で、授業の構成やねらい、目標、評価を問われた際、学習指導要領の言葉を引用して回答できない人は、高評価を得ることはできません。模擬授業と学習指導要領はセットで対策することをおススメします。
また、多くの自治体が授業の中で『めあて』を板書することを推奨してます。『めあて』とは、その授業で実施したいこと、達成したい目標を児童生徒目線の言葉で言い換えたものです。教師からの目線で作られた目標では児童生徒の主体性が乏しく、教師主導のイメージが強くなります。授業の主役は児童生徒であることを認識させ、主体的な学びをイメージさせる、その重要な役割を担う『めあて』をしっかりと設定し、その理由を明確に説明できるように対策していくとよいでしょう。
今回は模擬授業後の質問について特集してみました。およそ60%の自治体で、模擬授業は試験に課せられています。教師としての専門性、技能、児童生徒理解、情熱などといった重要な要素が評価される模擬授業とセットで模擬授業後の面接もしっかり対策していきましょう。
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