東京アカデミー函館教室
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皆様こんにちは!高卒・短大卒程度公務員担当の上田です!
仕事紹介シリーズ第2回は国家公務員『海上保安官(海上保安学校)』です!
皆様は海上保安官という仕事をご存じでしょうか?
海上保安官は、海の治安を守り、人命救助をはじめとするさまざまな海の事件・事故などへの対応をその職務とする仕事です!
海上保安官になるためにはまず海上保安学校学生採用試験を受け、海上保安学校に入らなければなりません。
「海上保安学校」と似たような名称で「海上保安大学校」がございますが、この2つの学校は
という違いがあります。
そこで今回は海上保安庁の一般職員を養成する海上保安学校について詳しく説明したいと思います!
※海上保安大学校については後日ご紹介させていただきます。
海上保安学校は、京都府舞鶴市にある全寮制の海上保安庁の教育機関です。
そこでは一般的な知識や技能だけではなく、特殊な業務を行うための専門的な知識を身に着けます。
採用試験の際に5つの課程からいずれか一つを選び、専門的な知識・技能を習得し、各分野のエキスパートを目指していくことになります!
次のチャプターでは各分野5つの課程と卒業後の仕事について紹介をしていきます!
・採用後には航海コース、機関コース、主計コース*に分かれ教育を受けます。
*航海コース、機関コース、主計コースの詳細はこちらをご覧ください。
・海上保安官として船舶の運航に必要な知識・技能、また海上犯罪の取締まりに必要な技能を習得することができます。
卒業後の仕事
・巡視船艇に乗り組み、領海警備、海難救助、海上犯罪の取締り、海上交通の安全確保、海上災害及び海洋汚染防止等の業務にあたります。また、海上保安部署等の陸上勤務もあります。
・海上保安官として情報通信システムや海上交通管制システムの整備・管理・運用を行うための専門技術や海上犯罪取締りや海難防止活動に必要な知識を習得することができます。
卒業後の仕事
・通信課職員として巡視船艇・航空機に乗り組み、領海警備、海難救助、海上犯罪の取締り、海上交通の安全確保、海上災害及び海洋汚染防止等の業務にあたります。
海上保安部交通課等での船舶交通の安全確保や灯台等の航路標識の管理等を担う陸上勤務もあります。
・海上の船舶の動きを把握し、航行管制を行うために必要な船舶の航行ルールや海事英語などの専門的な知識・技能を習得することができます。
卒業後の仕事
・全国に7つある海上交通センターのいずれかに勤務し、航行船舶の動静の把握、船舶の安全な航行に必要な情報提供等の勤務にあたります。また巡視船や海上保安部交通課等に勤務し、海上保安業務にあたります。
※2022年現在、海上交通センターは、東京湾、伊勢湾、名古屋港、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡及び関門海峡の7箇所に設置されております。
・航行の安全を確保するために必要なデータを収集・解析・提供するために必要な海洋の科学資料の知識・技能を取得することができます。
卒業後の仕事
・本庁、管区本部、測量船などで勤務し、海洋観察や測量、海図の作成といった業務にあたります。
・海上保安庁の航空機のパイロットになるための基礎教育を習得し、海上犯罪取締りなどに必要な知識を習得することができます。
卒業後の仕事
・卒業後は固定翼要員(北九州研修センター)と回転翼要員(海上保安学校宮城分校)に分かれて、航空機操縦要員として必要な知識・技能を習得するための研修を受けます。
その後は航空基地等に配属され、航空機による海上犯罪の取締りや海難救助等に従事し、航空機の運航にあたります。
*下記内容は2022年度の募集要項です。
2023年度は変更の可能性がございますので、募集要項や海上保安庁のHPを必ずご確認ください。
課程名 |
受付期間 |
第1次試験 |
第2次試験 |
第3次試験 |
最終合格者発表 |
船舶運航 システム課程 |
7/19~7/28 |
9/25 (発表:10/12) |
10/18~10/27 |
11/22 |
|
情報 システム課程 |
|||||
管制課程 |
|||||
海洋科学課程 |
|||||
航空課程* |
10/18~10/27 (発表:11/22) |
12/3~12/13 |
令和5年1/19 |
*航空課程のみ第3次試験で人物試験、身体検査、適性検査が行われます。
(ア)2022(令和4)年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して12年を経過していない者 及び2023(令和5)年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者。
(イ)高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、2022(令和4)年4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して12年を経過していないもの等人事院が(ア)に掲げる者と同等の資格があると認める者
〇第1次試験
・基礎能力試験(多肢選択式)・・・全課程共通
・作文試験・・・船舶運航システム課程のみ
・学科試験・・・情報システム課程、管制課程、海洋科学課程、航空課程
〇第2次試験
・人物試験・・・船舶運航システム課程、情報システム課程、管制課程、海洋科学課程
・身体検査、身体測定、体力検査・・・全課程共通
〇第3次試験
・人物試験、身体検査、適性検査・・・航空課程のみ
このように、海上保安学校の試験内容はとてつもないくらい多いです。
しっかり対策をすることが合格するために必要だとわかったのではないでしょうか。
今回は「海上保安官(海上保安学校)」について紹介させていただきました!
今回紹介することのできなかった、海上保安学校の学校生活や施設紹介、各課程のカリキュラムなどは以下のリンク先からご確認いただけます!
・ 海上保安庁ホームページはこちらから
・海上保安学校ホームページはこちらから
・海上保安学校 パンフレットはこちらから
今回はお話できなかった海上保安大学校については、後日ご紹介させていただきますのでお楽しみに!
2023年度に向けた対策講座もいよいよ11月からスタートします.
ぜひご検討ください!