東京アカデミー京都校
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こんにちは。
教員採用試験の予備校 東京アカデミー京都校の井手です。
昨日、12/6(火)に生徒指導提要の改訂版が発表されました!
内容については、コチラより確認することができます。
生徒指導提要とは、生徒指導への考え方や実際の指導方法等をまとめた、いわば「生徒指導の教科書」に当たるものです。
改訂版では、改訂前のものよりも具体的な事例が多く示されていたり、新たな教育課題についての章立てが追加され、ボリュームアップされています。
いきなり全てを把握することは難しいと思いますので、まずは大幅に追加・改訂された3章、4章、11章、13章から確認してみましょう。
各章を大まかにまとめてみると以下の通りです。
この章では、「チーム学校」としてどのように生徒指導を進めていくのかが解説されています。
「チーム学校」の考え方としてポイントになるのが、学校内で完結するのではなく、家庭や各関係機関、地域社会と連携・協働していくことにあります。
その連携・協働の中で学校や教員の役割やどういった体制で進めるべきかが主な内容となっています。
また、学校内での事件・事故といった学校危機への対応や、昨今話題にもあがっている校則の扱いについても書かれています。
平成25年に成立した「いじめ防止対策推進法」や「いじめの防止等のための基本的な方針」の策定などが反映される形で大きく改訂されています。
現在各学校で義務付けられている、「学校いじめ対策組織」などの校内組織を中心に、組織としての対応についてや、いじめに対して具体的にどう対応していくのかを生徒指導の4層の支援構造(→2軸3類4層構造)で解説されています。
この章でも、学校内の組織だけでなく、保護者や関係機関などとの連携・協働についても触れられており、いじめへの対応ではいかに組織的に対応していくのかが必要であることがポイントです。
昨今のインターネットやSNSの普及によって生じている、様々な問題(ネットいじめ、出会い系サイト、ネットの長時間利用など)に対応する形で大きく追加・改訂されている章です。
インターネットに関わる問題は学校内で対応することが難しくなるケースも多いので、より関係機関や保護者、地域社会との連携・協働によって未然防止を図ることがポイントです。
未然防止のための組織としての取り組みの例や、未然防止の取り組みの一つとして児童会や生徒会などの子供たちが自主的に取り組むことについて触れられています。
GIGAスクール構想による一人一台端末の活用も進められていますので、インターネットに関わる問題に対しては一層注意を払う必要が出てきそうです。
この章では、発達障害、精神疾患、健康、家庭や生活背景など、様々な背景を抱える子供たちへの生徒指導をまとめたものです。
これらの様々な背景は、それぞれが直接的に課題となる場合もあれば、他の教育課題と結びつく場合もあることを念頭に置きながら対応していく必要性があります。
その対応において学校だけでなく、関係機関、保護者、地域社会でどう支えていくのかを具体的に解説されています。
その他、今回の改訂にあたって大きく変わったポイントについては過去の神戸校ブログで解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
→【教員採用試験】生徒指導提要改訂案で変わった3つのポイント
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