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【教員採用試験対策】2022年夏試験　東京都教職教養試験　的中問題を紹介！③

試験情報

2022.12.09

皆さん、こんにちは。

教員採用試験の予備校　東京アカデミー東京校の滝口でございます。

段々と気温の低い日が増えてきており、徐々に冬めいてきたと同時に、2022年も終わりを迎えようとしております。

今回は、11月8日（火）からスタートした連載ブログの第3弾、東京都教員採用試験の的中問題を紹介していきます。

前回は「教育法規（教育基本法）」の問題を紹介いたしました。

前回までのブログはコチラから

→【教員採用試験対策】2022年夏試験　東京都教職教養試験　的中問題を紹介！①

→【教員採用試験対策】2022年夏試験　東京都教職教養試験　的中問題を紹介！➁

今回は「教育心理」からピックアップしていきます。

的中問題③　～教育心理～

2023年度　県別直前対策テキスト　教育心理　問題2

発達研究に携わった人物に関する記述として適切なものは，次の１～５のうちのどれか。

１.ルクセンブルガーは，発達の要因について，それまでなされてきた人の発達は生後の環境における学習に規定されるとする環境優位説と発達は遺伝的に組み込まれたプログラムによると考える成熟優位説に対して，「遺伝も環境も」ともに作用するという立場から，発達は遺伝要因と環境要因が加算的に作用し，両者が収斂して一つの発達に結実するという輻輳説を唱えた。

２.シュテルンは，遺伝と環境が単なる加算ではなく互いが相乗的に作用し合って発達を決定するという考え方を示し，言語機能や知能，あるいは絶対音感等のそれぞれの特性が発達していくに当たって必要とする環境の質や量は異なり，各特性は固有の環境閾値を必要とするという環境閾値説を唱えた。

３.コールバーグは，道徳性の発達について，ピアジェの論じた道徳性は他律的から自律的へという段階を経て発達するという道徳判断の研究を基礎として，道徳判断について前慣習的水準，慣習的水準，脱慣習的水準の３水準，それぞれ２段階ずつの計６段階からなる発達段階を示した。

４.スキャモンは，人の発達において各種の臓器は発育過程を異にするとして，呼吸器，腎，大動脈，脾，全身の筋，骨格，血液量などに関わる神経型，頭部，脳，脊髄，末梢神経など関わる一般型，胸腺，リンパ腺などの発育に関わるリンパ型，睾丸，卵巣，子宮，前立腺などの発育に関わる生殖型の４つの発育パターンに大別した。

５エリクソンは，ライフサイクル論において人は身体の発達により，新しい能力を獲得する際，各段階において自己の欲求と外からの制約との間の葛藤から心理社会的危機が生じ，それを解決することで次の段階に進んでいけると考え，特に青年期の心理社会的危機として自我同一性の拡散を提示した。

正答：　3　

　　　　　　　　　　↓　本試験での出題！

2022年実施試験　東京都　教職教養問題18

発達に関する心理学の研究に携わった人物に関する記述として適切なものは、次の１～５のうちのどれか。

１. スキャモンは、全ての個人を動機付ける欲求の階層の概念を発案し、人間の最高の目標は自己実現であるとした。最初にあるのが欠乏欲求を構成する生理的欲求、安全の欲求、愛情欲求、自尊欲求の四段階で、高次のレベルには成長欲求があるとした。

２ .ハヴィガーストは、表象能力を、動作的表象、映像的表象、言語的・象徴的表象の三つの段階にまとめ、これらは文化要因によって異なる発達の様相を示すことを実証し、学校などの制度的要因やコミュニケーション活動の道具の獲得などの吟味の必要性を唱えた。

３ .マズローは、幼児期から老年期までを六つの発達段階に分け、各段階の発達課題を体系的にまとめ、老年期の発達課題として、退職や収入の減少に適応することや、柔軟な方法で社会的役割に適応することを挙げた。

４ .コールバーグは、道徳性は、幼児期から思春期、青年期の全体を通じて、前慣習的水準、慣習的水準、後慣習的水準の三つの水準に分けられ、さらに、それぞれの水準が二つの段階を持つ構造の、三水準六段階説を唱えた。

５ .ブルーナーは、発達に関する数量的なデータについて、年齢や時間経過の関数として発達曲線をグラフに表し、身体器官の発達のパターンを、リンパ型、神経型、一般型、生殖型の四つのタイプに分類した。

正答：　4　

教育心理は出題されやすい分野が限られている分、しっかりと点を取れるようにしておきたいところです。

また前回の記事でも記載しておりましたが、東京都の教職教養試験は正誤判断形式の出題が多いため、理論の名称と人物名を一致して暗記するではなく、その理論がどういったものであるのかまで、正確に理解をしておくことが求められます。

しっかりと対応できるように準備を進めていきましょう。