東京アカデミー北九州教室
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みなさん、こんにちは。
東京アカデミーの教採担当です。
早速ですが、本日から全10回に渡って先ごろ公表されました『生徒指導提要(改訂版)』について細かく掘り下げていきたいと思います。
今回の生徒指導提要(改訂版)(以下新生徒指導提要)の第1章に記載されている『生徒指導の定義』と『生徒指導の目的』についてです。
生徒指導提要(改訂版)P.12およびP.13より
ちなみに旧生徒指導提要に記載されている定義・目的にあたる記載は以下のとおりです。
生徒指導とは、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動のことです。 すなわち、生徒指導は、すべての児童生徒のそれぞれの人格のよりよき発達を目指すとともに、学校生活がすべての児童生徒にとって有意義で興味深く、充実したものになることを目指しています。(2010年版生徒指導提要より) |
比べてみますと、旧提要に書かれている「社会的資質や行動力を高める」という文言が「社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、自発的・主体的に発達・成長する過程を支える」という表現に変わっています。
また、「それぞれの人格のよりよき発達を目指す」が「個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支える」こととされています。
つまり、この12年間の様々な変化を経て、生徒指導は「高める」から「支える」に転換したのだと言えます。
この点を留意して、この新生徒指導提要の理解を進めていく必要がありそうです。
全300ページに渡る今回の新生徒指導提要の中で、赤い枠で表記されているのはこの「定義」と「目的」の箇所だけです。
それだけ極めて重要の文であることがわかります。そうなると穴埋め問題で出題が予想されます。
次の文は「生徒指導提要(改訂版)令和4年12月文部科学省」に記載されている「生徒指導提要の定義」および「生徒指導の目的」である。
( )の①~⑥中に入る語句を答えよ。
生徒指導の定義
生徒指導とは、児童生徒が、( ① )ことができる存在へと、( ② )・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである。なお、生徒指導上の課題に対応するために、必要に応じて指導や援助を行う。
生徒指導の目的
生徒指導は、児童生徒一人一人の( ③ )とよさや可能性の伸長と( ④ )の発達を支えると同時に、自己の( ⑤ )と社会に受け入れられる( ⑥ )を支えることを目的とする。
※答えは上部をご確認下さい。