東京アカデミー青森校
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こんばんは。教員採用試験対策の予備校 東京アカデミー青森校の佐井です。
今回、青森県教育委員会で報告の『令和4年度全国学力・学習状況調査 本県の結果と今後の対策』についてお知らせしたいと思います。
青森県の小学校・中学校の受験を予定されている方はぜひ知っておきたい調査報告です。
主な調査ポイントは「教科に関する調査結果」と「質問紙調査結果」です。それぞれ簡単に概要をピックアップしてまとめました!
本県の公立小・中学校の児童生徒の学力の状況は、全ての教科で、平均正答率が全国平均を上回るか同程度であり、概ね良好な状況にあります。
各教科の学習に対する関心が高い児童生徒は、各教科における平均正答率も高い傾向にある。
児童生徒の各教科の学習に対する興味・関心を高める働きかけを工夫するとともに、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進め、知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成に努めることが肝要。
◆今後は資料を活用するなどして、自分の考えが伝わるように表現を工夫する指導を充実させていくことが大切である。
◆また、読書は国語科で育成を目指す資質・能力をより高める重要な活動の一つであることから、「読書」に関する事項との関連を図り、児童の日常の読書活動に結び付くようにすることが重要である。
◆授業構想に当たっては、各学習過程でどのような資質・能力を育成するのかをしっかり押さえ、効果的な言語活動を設定することが大切になる。
◆学習評価では、前に比べて進歩した部分を積極的に認め学習の意義を実感させるコメントや声がけを行うなどの個人内評価と、目標に準拠した評価のフィードバックをバランスよく行い、生徒の学習改善、教師の指導改善につなげていくなど、「指導と評価の一体化」による指導の改善・充実を日常的に図ることが重要である。
◆今後も児童が「数学的な見方・考え方」を自在に働かせながら、問題を解決するよりよい方法を見いだしたり、意味の理解を深めたり、概念を形成したりするなど、主体的・対話的で深い学びのある授業の充実に取り組んでいくことが大切である。
◆「数と式」については、ある事柄が成り立つ場合と成り立たない場面を比較する場面でその結論が成り立つための条件は何かを考え、説明する学習活動と関連させながら、一旦解決された問題の説明を振り返り、見いだした事柄の意味を考えたり、拡張させて考えたりすることができるよう指導することが大切である。
◆「データの活用」については、多数の観察や多数回の試行によって得られる確率の必要性と意味を理解できるようにするために、多数回の試行における結果から得られた相対度数は、一定の値に近づいていくことを実感を伴って理解できるように指導するとともに、多数の観察や多数回の試行の結果を基に不確定な事象について考察する際には、相対度数を確率と見なして用いることができるように指導することが大切である。
◆今後も児童が「理科の見方・考え方」を働かせながら、自分の予想を基に観察や実験の計画を立てたり、観察や実験の進め方や考え方が間違っていないかを振り返ったりしたりするとともに、理科で学習したことが普段の生活の中で活用できないかを考える指導を継続していくことが大切である。
◆身近な現象を科学的に探究する上で、化学変化と「エネルギー」を柱とする領域の知識及び技能を関連付け、分析して解釈するために、水の電気分解や水素の燃焼などの化学変化には、電気、熱、光など「エネルギー」を柱とする領域が関連していることに気付くように指導することが大切である。
◆複数の観測データを天気図と関連付け、天気の変化を分析して解釈できるようにするために、校庭にある百葉箱の観測データとタブレット型端末で空の様子を撮影した画像を、天気図と関連付けて考察する学習場面を設定するように指導することが大切である。
◆PC・タブレット端末の活用を通して、その適切な使用方法について理解を深めさせる。
◆道徳や特別活動など、さまざまな機会を通じて、具体的な事例を示し、基本的な生活習慣や節度ある生活を身に付けさせるようにする。
◆保護者集会や各種通信等を通じて、基本的な生活習慣や節度ある生活を身に付けさせるよう、家庭との連携を一層図る。
◆「いじめは人間として絶対に許されない」という意識を徹底するとともに、引き続き、児童同士の心の結び付きを深め、社会性を育む活動を推進し、いじめの未然防止を図る。
◆学級内や学校行事で一人一人に役割を与えたり、活躍できるような活動を取り入れたりするなど自己肯定感をもたせる指導や自己有用感をもたせる活動を設定し、今後も児
童のよさをより一層積極的に評価していく。
◆学習規律やきまり、約束を守ることの大切さを今後も継続して指導していくとともに、なぜ大切なのかについて児童に考えさせる指導の充実を図る。
◆各教科等の指導として、学習したことが読書活動に発展するような授業展開を工夫する。また、その内容を学級通信等を活用して家庭に情報発信し、読書習慣を身に付けさ
せるよう連携する。
◆ NIE等の取組を活用するなど、授業や家庭学習において児童が新聞に触れたり読んだりする機会を設定する。
◆各教科等の学習において、地元に関する新聞記事等を取り扱うなど、適切な題材や場面で地域や社会とのつながりをもたせた学習指導を行う。
◆総合的な学習の時間の学習素材として、地域の行事や祭りなどの地域に関する内容を取り扱い、自分が住んでいる地域に対する興味・関心をもたせるようにする。
◆各教科等で学習した日本や自分が住んでいる地域のことを、外国語活動・外国語科の授業における言語活動で活用する。
◆カリキュラム・マネジメントを充実させ、各教科等で育成を目指す資質・能力等を把握した上で、ICTを「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かす。
◆端末の活用を「当たり前」のこととし、児童自身がICTを自由な発想で活用するための環境を整備し、授業づくりに反映させる。
◆ICTの特性を最大限活用した、不登校や病気療養等により特別な支援が必要な児童に対するきめ細かな支援、個々の才能を伸ばすための高度な学びの機会を提供する。
◆ICTの活用と少人数によるきめ細かな指導体制の整備を両輪とした、個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指す。
◆単元や内容のまとまりを見通して、児童の各教科等に対する興味・関心が高まるよう工夫する。
◆児童の実態、学習の目標や内容に応じて、ペアやグループなど学習形態を工夫しながら考え意見を発表し合う機会を意図的に設け、どの児童にも自分の考えを相手に伝える体験をさせる。
◆学校ならではの児童同士の学び合いや、多様な他者と協働して主体的に課題を解決しようとする探究的な学びを充実させる。
◆「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させる。
※中学校はこちらでご確認ください。
青森県では、全国学力・学習状況調査に関する出題はほとんどありません。しかし、知識として知っていれば論文や面接に応用することができます。
論文も面接も根拠を踏まえたうえで書く(発言する)ことで、説得力が増すので他の受験者に差をつけられるはずです。
特に、質問紙調査結果の「ICT」「いじめ」「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」には目を通しておくとよいかと思います。
可能であれば内容を踏まえて「ここからどんなことが読み取れるか」「課題にどうやって取り組んでいくか」を述べられるようにしておきましょう。
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