東京アカデミー函館教室
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こんにちは!高卒・短大卒程度公務員担当の石井です!
お仕事紹介シリーズ第10回目は「市町村職員」についてです!
聞いたことはあるが、実際どんなことをしているのか知らない方が多いのではないでしょうか。
最後までぜひご覧くださいね☺
初めに市町村職員とは地方公務員でもあります。採用された自治体のために働くことができ、部署異動はありますが他の市町村への転勤がありません。そのため地元のために働きたい!この大好きな街のために働きたい!と思う方にオススメの職種です。採用後は地域住民が安心して暮らせるよう様々な行政サービスを行います。
例えば北海道の場合、道内に179の市町村が存在します。道内で最も大きい都市札幌市では約197万人、最も小さな町音威子府町では約670人住み、地域住民の暮らしをサポートするという意味では同じですが、自治体により業務の規模が異なるのも一つの特徴です。
そして市町村職員には様々な職種があり、その役割を全うする職員たちがいるおかげで自治体運営は成り立っています。例えば事務職、技術職、公安職、資格職(保健師、保育士)などが挙げられます。その中で今回は最も受験する人が多いのは事務職(一般行政)です。
事務職(一般行政)…仕事内容がとても幅広いのが特徴です。例えば戸籍や住民票手続きなどの窓口業務、社会福祉に関する相談や支援、観光などのまちづくり、地域活性化、災害が起きた際に備えた防災業務など地域住民の生活を支える各種サービスを提供します。そして数年に一度の部署移動を経験することになり、その街のプロフェッショナルになることができます!各自治体により業務内容が異なるため、詳しくは希望する市町村の公式HPをご覧ください。
各市町村により試験日が異なります。事務職(一般行政)の場合、9月の3週目で試験が行われることが多いです。必ず募集要項にてご確認ください。下記は北海道内で受験者が多い自治体の試験日の一例です。
自治体名 | 受付期間 | 一次試験日 | 二次試験日 | 受験資格 |
小樽市 | 8/1~8/19 | 8/25~9/14 | 10月中旬 | 昭和57年4月2日以降に生まれ、高等学校を卒業した方(卒業見込者不可) |
千歳市 | 8/10~8/31 | 9/25 | 10/19日、20日 | 平成13年4月2日以降に生まれ、高等学校を卒業した方(令和5年3月卒業見込みの方を含む) |
旭川市 | 7/20~8/1 | 9/18 | 10月下旬 |
平成8年4月2日以降に生まれ、高等学校を卒業した方(令和5年3月卒業見込者を含む) |
函館市 | 8/1~8/14 | 9/18 | 10月下旬 | 平成7年4月2日以降に生まれ、高等学校を卒業した方(令和5年3月卒業見込者を含む) |
各市町村により試験内容が異なるため、募集要項を必ずチェックしてくださいね。
第一次試験(筆記試験)
・教養試験
問題数は40問の五肢択一式で、試験時間は120分が一般的です。単純計算で1問あたり2,3分で解かなくてはいけません。
そして下記のように広範囲な分野から出るため対策が必要です!
【科目】一般知能:文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈・空間把握
一般知識:政治・経済・社会・世界史・日本史・地理・数学・物理・化学・生物・地学
・SPI3
近年では従来の公務員試験(教養試験)ではなく、新たにSPI3を導入する自治体が増えています。特徴として試験形式が2種類あり、そのうちの多くはテストセンター式です。
【試験形式】
テストセンター:指定会場のパソコンで適性検査30分+能力検査35分を受けます。1問ずつ解答に制限時間があり、時間になると未解答でも次の問題に移ります。そして受験者の解答状況に応じて出題内容が変化します。
ペーパーテスト:指定会場で専用の答案用紙に記入していく形式です。適性検査40分+能力検査70分で全員が同じ内容の問題を解きます。そして解答の時間配分は自由なので、自身で調整が必要です。
【科目】言語分野:二語の関係・熟語・語句・長文読解など
非言語分野:推論・確率・集合・損益算・資料の読み取りなど
・SCOA
能力テスト60分+性格テスト35分の試験です。能力テストは60分で5科目120問を回答するため、1問あたりおよそ30秒しかかけることができません。
【科目】言語・数理・論理・英語・常識
自治体名 | 試験内容 |
旭川市・岩見沢市・函館市・釧路市・紋別市など |
教養試験(第一次試験) |
小樽市・恵庭市・千歳市・苫小牧市・登別市・留萌市・名寄市・北見市 | SPI3(第一次試験) |
石狩市 | SCOA(第二次試験) |
教養試験と比較するとSPI3、SCOAは易しく感じる方が多いかもしれません。しかし短い制限時間で多くの問題数を解く力が必要となるため、専用の対策が必要です!そして上記試験以外に、下記の試験を加えて実施する市町村もあります。
・作文試験
試験開始と同時に作文テーマがわかるため、時間内にその意図を汲み取って書いていく難しさがあります。試験時間は60分~90分で、指定字数は800字~1200字です。作文は苦手意識がある方も多いと思いますので、事前の対策が必要です。
・適性試験
問題数は100問の五肢択一式で、制限時間は10分が一般的です。限られた時間の中で、正確にかつ素早く問題を解く練習が必要となります。この試験を行う目的は、文書の記録、集計、照合、分類、整理などの業務を正確に速くできるのか、職務的な適性をみるために行われます。
【科目】計算・照合・置換・分類・図形把握の中から3パターンが出題。
【評価】適性試験は、点数の出し方に特徴があります。正答数がそのまま得点とはならずに誤答数も採点される減点法がとられ得点は正答数から誤答数を引いたものになります。また、途中とばして解答すると、その分も誤答扱いとなってしまいます。(得点=正答数-誤答数)
その他、自治体によっては職場適応性検査や性格適性検査といった形式をとるところもございます。
第二次試験(面接試験)
面接試験では、筆記試験だけではわからない受験者の性格や考え方、公務員として求められる人物なのかなどを知るために面接を行います。面接試験は2パターンあり、個別面接として受験生1人に対し面接官が複数人、または集団面接として受験生3~5人に対し面接官複数人で実施するものがあります。
個別面接はほとんどの試験で実施されており、決して避けては通れない試験です。近年では人物重視の採用を行っている自治体もあり、中には複数回個別面接が実施されるところもあります。
今回は市町村職員にスポットを当ててご紹介しました。
なお2023年度は一部内容が変更になることもあります。
次回もお仕事紹介シリーズを実施予定ですので、チェックしてくださいね!
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