東京アカデミー秋田校
ブログ
こんにちは、東京アカデミー東北の伊藤憲司です。
秋田県教員採用試験の合格に向けて勉強を進めておられる皆さん。2022年度は、秋田校HPを閲覧、ご活用くださり、ありがとうございました。
また、多数の方が、全国公開模擬試験、自治体別模試、オンライン講座や講習会をご利用してくださいました。
最終合格のご連絡をくださった方も多く、秋田県地域への貢献や受験生の支援を続けている東京アカデミー秋田校としても、非常に嬉しい限りです。
ご愛顧くださっている皆様のお陰です。
本ブログは、2022年度最後の記事になりますが、「過去問から学ぶ②」をお届けします。過去問は次年度の出題予想の宝です。出題傾向を掴む上でも宝です。
(過去問から学ぶ:平成31年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験:総合教養時事問題から)
問)2018年4月、フランス・パリで開催された第204回ユネスコ執行委員会において、ユネスコ世界ジオパークとして新たに認定された日本の半島を次から一つ選べ。
①下北半島 ②房総半島 ③三浦半島 ④伊豆半島
正解は「4」ですが、この問題は、いくつかのハードルがあります。
ハードル1:まずは「ユネスコ世界ジオパーク」とは何かを理解できているか。世界文化遺産や世界自然遺産などは有名ですが、どうでしょう?!
⇒日本ジオパーク委員会HPでは、次のように説明されています。「ジオパークは、地質学的重要性を有するサイトや景観が、保護・教育・持続可能な開発が一体となった概念によって管理された、単一の、統合された地理的領域です。」
ハードル2:次に、ユネスコ世界ジオパークに認定されている日本の地域が、いくつあるかを理解しているか。
⇒2022年12月現在、9つの地域が認定されています。
ハードル3:9つの地域を認定された年度順に理解できているか。
⇒認定されている地域と認定年度は以下の通りです。
・アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2015年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2009年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク ユネスコ世界ジオパーク認定:2018年
・糸魚川ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2009年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2010年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・室戸ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2011年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・隠岐ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2013年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・阿蘇ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2014年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
・島原半島ユネスコ世界ジオパーク 世界ジオパーク認定:2009年、ユネスコ世界ジオパーク認定:2015年
(解説)上記9つのジオパークのうち、伊豆半島以外の8つはすべて「2015年ユネスコ世界ジオパーク認定」です。
なぜ2015年に固まっているのか。2015年までは、ユネスコが支援する「世界ジオパーク」が活動していました。しかし、2015年11月17日、第38回ユネスコ総会において、世界ジオパークの活動はユネスコの正式事業になり、名称がユネスコ世界ジオパークとなったため、一斉に2015年度に正式にユネスコ世界ジオパークとしての認定となったためです。
(出題のポイント)2015年正式にユネスコ世界ジオパークになって以降、新規で認定されたのが、唯一、2018年の「伊豆半島」だから出題された問題です。
※画像は、日本ジオパーク委員会HPより転載 伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク
過去問から学ぶ! 2023年以降、ユネスコ世界ジオパークに新たに認定されたなら・・・本試験での出題は大いに予想できます。
例えば、2023年ユネスコ再認定審査予定が3地域(洞爺湖有珠山、室戸、アポイ岳)あります。また、新規認定申請の地域もありますので、要チェックです。
ユネスコの世界文化遺産、世界自然遺産だけでなく、世界ジオパークも注目してください。
秋田県の教員採用試験受験予定の皆様、同ブログおよび秋田校HP、東京アカデミーのHPを閲覧してくださっている皆様。
今年1年間、ありがとうございました。
幸多い新年を迎えられますことを、心よりお祈りしております。
(合格に向けたお知らせ)
「教職教養」「一般教養」「専門科目」対策のオンラインZoom講座が、1月から開講です。すでに昨年を大きく上回るお申込みがあります。
忙しくて欠席しても、後日、再視聴できる制度が好評です。生徒指導提要改訂版も、もちろん取り扱っていきます。
講座の詳細は、こちらで確認できます。