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皆さんこんにちは!高卒・短大卒程度公務員担当の石井です!
仕事紹介シリーズ第13回は国家公務員『気象庁職員(気象大学校)』です!
気象庁職員とは天候などの自然現象を予測し、自然災害から国民を守る気象のスペシャリストです。
最後までぜひご覧ください☺
気象大学校とは気象庁の幹部候補生を養成するための千葉県柏市にある教育機関です。気象大学校学生採用試験を受験し、国家公務員として気象庁に採用された方のみ、気象に関するあらゆる専門的知識や技術を学ぶことができます。以下、気象大学校の特徴をまとめましたのでご覧ください。
【特徴】
・研修期間中は国家公務員として給与が支給され、授業料・教材費が無料なため安心して勉学に励むことができます。
・全寮制の寮に入り、4年間の研修を通して気象に関する様々な専門分野を学びます。(※原則は寮生活ですが、希望すると自宅からの通学も可能なため縛りがあるという訳ではありません。)
・気象大学校の大学部学生の定員は60名なため、この定員がつねに満たされるように、卒業生と同数の採用が行われます。2022年度の採用予定数は15名でした。(変動の可能性あり)
【教育課程】
気象大学校には大学部と研修部が設置されています。今回お話するのは大学部にあたり、高卒・短大卒程度の区分で受験できます。
・大学部(修業期間4年)
気象庁職員となるため大きく分けて教養、基礎、専門の3つの分野を学んでいきます。例えば専門科目では気象への理解や、地震や火山の噴火が起こるメカニズムについて学びます。その他、観測実習や職場実習を通して実践的な気象業務を経験することができます。
教養:人文科学、社会科学、英語、第二外国語
基礎:数学、物理学、情報科学、化学
専門:気象学(気象学概論、気象基礎演習、気象力学、大気物理学、気象観測ネットワーク、地球物理学実験、総観気象学、メソ気象学、気象解析予測論、数値予報論、データ同化、気象学演習)、地震火山(地震火山学、地震学、火山学、地球電磁気学、地震学演習)、地球環境科学(地球化学、海洋物理学、気候システム)、セミナー、卒業研究
・研修部(修業期間1年)
全国の気象官署に勤務する職員が必要な専門的知識や技術を習得する教育機関として設置されています。
気象大学校卒業後、多くの方々は気象庁本庁や全国各地の地方気象台などに配属されます。勤務先として気象庁本庁の場合は、中枢機関となる東京都での勤務となります。一方の地方気象台の場合は、北は稚内から南は石垣島までのいずれかの地域で勤務することになります。その他、以下のように管区気象台や測候所などの配属の可能性もあり、非常に大きな組織で成り立っていることが伝わるかと思います。
余談ではありますが、北海道内には管区気象台…札幌市(1箇所)、地方気象台…旭川市、稚内市、網走市、釧路市、室蘭市、函館市(6箇所)、測候所…帯広市(1箇所)、航空測候所…新千歳空港(1箇所)と各地に官署が多数の官署が設置されています。
以下、気象庁の業務内容をまとめましたのでご覧ください。
【気象庁の業務内容例】
・予報業務…雨や雪などの気象警報、台風の解析や予報の発表。
・地震、火山に関する業務…地震の発生やその影響で津波が生じないか、火山活動の監視。
・地球環境、海洋に関する業務…季節予報の発表、海水温や地球温暖化の解析や監視。
・国際協力に関する業務…世界気象機関を通じた気象情報の交換、発展途上国への支援。
・研究、開発に関する業務…気象、地震、火山の研究、モデル化技術の開発
・観測業務…気象衛星やアメダス、レーダーを使った観測や監視。
下記内容は2022年度の募集要項です。2023年度は変更の可能性がございますが、流れを掴むためにご覧くださいね。
【試験日程】
受付期間:8月25日(木)~9月5日(月)※インターネット受付のみ
第1次試験:10月29日(土)※学科試験(多肢選択式)、作文試験
10月30日(日)※基礎能力試験(多肢選択式)、学科試験(記述式)
第2次試験: 12月16日(金)
最終合格発表:2023年 1月19日(火)
※受験する際は公式HPの募集要項にてご確認ください。
・気象大学校 気象大学校学生採用試験はこちら
・人事院国家公務員試験採用情報NAVIはこちら
【受験資格】
「2022年4月1日において高校卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者及び2023年3月までに高校卒業見込みのある者」となっています。
申込をする際には、上記の受験資格を満たしていないと受験ができないので、注意してくださいね!
特徴として各分野の出題予定数が毎年発表されています。一般知能だと文章理解(現代文や英文)が7問、課題処理(判断推理)が7問、一般知能だと人文科学(世界史、日本史、地理など)9問が出題予定数となっており、決して落とすことはできない分野ですね。これらの分野が苦手な方は重点的に勉強をして克服していきましょう!
試験 | 試験種目 |
解答題数 解答時間 |
配点比率 |
内容 |
|
第1次試験 |
基礎能力試験 (多肢選択式)
|
1時間30分 40題 |
3/12 |
・一般知能20題(文章理解7題、課題処理7題、数的処理4題、資料解釈2題) ・一般知識20題(自然科学5題、人文科学9題、社会科学6題) |
|
学科試験 (多肢選択式)
|
3時間 39題 |
3/12 |
・数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野のみ)→13題 ・物理基礎、物理、コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ→13題 |
||
学科試験 (記述式) |
1時間20分 2~5題 |
6/12 (各2/12ずつ)
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数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野のみ)→2~5題 |
||
1時間20分 2~5題 |
物理基礎、物理→2~5題 |
||||
1時間20分 2~5題 |
コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ →2~3題 |
||||
作文試験 |
1題 50分 |
* |
文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験 |
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第2次試験 |
身体検査 |
-
|
* |
人柄、対人的能力などについての個別面接 |
|
身体測定 |
* |
主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、その他一般内科系検査 |
今回は「気象庁職員(気象大学校)」についてお話しました。興味を持った方は下記もぜひご覧くださいね!
気象大学校のHPはこちらから
気象大学校の電子パンフレットはこちらから
次回もお仕事シリーズを実施しますので、楽しみにしていてくださいね☺
2023年度に向けた対策講座もスタートしております。
下記に講座の詳細を載せておりますのでぜひご検討ください!
2月生日曜部:2/12(日)開講!!【札幌校・旭川校・函館校】
4月生全日制(対面):4/6(木)開講!!【札幌校・旭川校のみ】※夜間部無料受講特典あります!!
作文・時事・面接対策講座 5月試験対策コース:4月15日予定!【札幌校】
作文・時事・面接対策講座 9月試験対策コース:8月5日予定!【札幌校】
来局・Zoom・お電話などでの公務員試験に関する個別相談も随時実施中!
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東京アカデミー札幌校でお待ちしております☺